騒音の基本概念

騒音は音波の伝搬によって人間に不快感・健康被害をもたらす音です。デシベル(dB)という対数スケールで測定し、3dBの増加でエネルギーが2倍になります。

騒音源の3つの伝搬経路

構造伝搬音:機械の振動が固体(建物の床・壁・配管)を通じて遠くで放射音になる。空気伝搬音:音源から直接空気中を伝わる。再放射音:構造伝搬→壁などが二次的に放射。

主要な防音対策

対策 方法 効果
遮音 重い・密な材料で音を遮断 空気伝搬音に有効
吸音 多孔質材料で音エネルギーを熱に変換 室内の残響を低減
防振 振動源と構造体の絶縁 構造伝搬音の低減
消音器(サイレンサー) ダクト内に吸音材・拡張室 換気系統の騒音低減

労働安全衛生法の騒音基準

85dB以上の音にさらされる作業では聴力検査・防音保護具の着用が義務付けられています。作業場の騒音測定・耳栓・イヤーマフの適切な選択がエンジニアの責務です。

自動車・機械の騒音低減

電動化(EV・HEV)によりエンジン騒音が大幅低下する一方、タイヤ・風切り音・インバーターノイズが相対的に顕在化し、新たな騒音制御課題が生まれています。