核融合発電とは
核融合は太陽で起きているエネルギー反応です。重水素と三重水素を超高温(1億度以上)のプラズマ状態で融合させ、大量のエネルギーを取り出します。核分裂(原子力発電)とは逆の反応で、放射性廃棄物が少なく、燃料(重水素)は海水から無限に取れます。
核融合の課題
「核融合は常に30年後の技術だ」と揶揄されてきたほど、実現への道は長い。主な技術的課題:
- プラズマ閉じ込め:1億度の超高温プラズマを磁場で閉じ込める
- エネルギー収支:投入エネルギーより多くのエネルギーを取り出す(Q値>1)
- 材料問題:中性子照射で壁材料が劣化する
ITER(国際熱核融合実験炉)
フランスで建設中の世界最大の核融合実験炉。日米欧中露等35ヶ国が参加。2025年完成・2035年実験開始を目指しています。目標はQ=10(投入の10倍のエネルギー取り出し)。
民間スタートアップの動向
Commonwealth Fusion(MIT発)・Helion(Peter Thiel等が出資)・TAE Technologiesなどが独自アプローチで実用化を競っています。Helionは2028年までの実証を目指しています。
核融合が実用化されれば、燃料コストほぼゼロ・CO2排出ゼロのエネルギーが実現します。2040年代の商業発電開始が現時点で最も現実的な予測です。





