半導体製造の基本フロー

半導体(集積回路)の製造は「前工程(ウェハー製造〜回路形成)」と「後工程(切断・パッケージング・検査)」に分かれます。前工程の精度が半導体性能を決定します。

主要製造プロセス

工程 内容
リソグラフィ(露光) 光でウェハーに回路パターンを転写。EUV光源で2nm以下を実現
エッチング 不要な部分を削る。ドライ(プラズマ)とウェット(薬液)がある
CVD(化学気相成長) 薄膜を気相から堆積。絶縁層・導電層の形成
CMP(化学機械研磨) ウェハー表面を平坦化
イオン注入 不純物を打ち込んでトランジスタ特性を制御
メタライゼーション 銅配線を形成して回路をつなぐ

EUV(極端紫外線)リソグラフィの重要性

2nm・3nm世代の最先端チップにはASML(オランダ)のEUV露光装置が不可欠です。1台100億円超・世界で年間数十台しか製造できず、TSMCの競争優位の核心にある装置です。

日本の半導体産業の位置づけ

日本は露光用レジスト(JSR・信越化学・東京応化)・研磨材(フジミ)・特殊ガス(大陽日酸)など半導体材料・部材で高いシェアを持ちます。TSMCの熊本進出で前工程も一部国内回帰の動きがあります。