令和2年度技術士第一次試験問題[基礎科目:情報・論理]1-2-6

キャッシュメモリは、中央演算処理装置(CPU)と主記憶装置の間にある記憶装置です。

つまり、CPUにより近いのはキャッシュメモリであり、必然的にアクセス時間が主記憶装置へのアクセス時間よりも速くなります。ただし、呼び出されたデータがキャッシュメモリにない場合は、主記憶装置までアクセスする必要があります。

問題文より、呼び出されたデータがキャッシュメモリに存在する確率をヒット率というのですから、90%の確率で、アクセス時間は50[ns]となり、10%の確率で、主記憶装置までアクセスしなければならず、アクセス時間は450[ns]となります。

したがって、このシステムの実効アクセス時間として最も近いのは、

50 x 0.9 + 450 x 0.1 = 45 + 45 = 90 で、90[ns]となります。

ここから、主記憶だけの場合に比べて、450 / 90 = 5 で、平均5倍の速さで呼び出しができることになります。

これを正しく並べ替えて、5. が正解選択肢となります。

[解答:⑤]

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