自分が人よりも得意なことや、人よりもハマっていること。これに没頭することが、もっとも効率的な時間の使い方になると僕は考えている。
いつも「時間がない」と不満をいっている人は、おそらく自分の核となる価値がわかっていない。だからこそ、自分の苦手なことに手を出してしまい、一生懸命やっている割には成果を出せず、時間ばかりが過ぎていくのだ。
しかし、自分よりも他人のほうができることは、どんどん任せていけばいい。「僕にはできません」と面と向かって堂々といえる人こそ、自分が得意なことに集中し、結果的に時間を最大限に活かしていく人だ。得意なことも不得意なことも、すべてを自分の人生の時間内でやろうとするなんて、僕にいわせればただの「欲張り」に過ぎない。なにかを得るには、なにかを捨てなければならないのだ。ならば、自分の不得意なことをさっさと切り捨てて、自分が人よりもできることを思いきりやればいいではないか。
また、「得意なことに集中すべき」と頭でわかっていても、なぜか中途半端に取り組んでしまう人もとても多い。必要なのは、不得意なことを「すべて」、ばっさりと捨て去ること。そこに、例外などない。
やりたくないことは、すべて切り捨てる覚悟を持とう。そうして自分の核となる価値にシンプルに標準を定めた者だけが、「自分のための時間」を生きていくことができるはずだ。