ロボットアームの基本構造

産業用ロボットアームは複数の関節(ジョイント)とリンクで構成されます。各関節に電動モーター(主にサーボモーター)を配置し、プログラムに従って先端部(エンドエフェクタ)を任意の位置・姿勢に動かします。

順運動学と逆運動学

順運動学(FK:Forward Kinematics):各関節の角度が分かれば、先端部の位置・姿勢を計算します。行列計算(同次変換行列)を連鎖させて解きます。

逆運動学(IK:Inverse Kinematics):先端部を「ここに動かしたい」という目標位置・姿勢から、各関節の角度を逆算します。解析解または数値解法(ヤコビ行列)で求めます。

ROS(Robot Operating System)入門

ROSはロボット開発のためのオープンソースフレームワークです。センサー・制御・可視化・シミュレーションのための豊富なパッケージが用意されています。

# ROSでの簡単な例(Python)
import rospy
from std_msgs.msg import Float64

rospy.init_node('joint_controller')
pub = rospy.Publisher('/joint1/command', Float64, queue_size=10)

rate = rospy.Rate(10)  # 10Hz
while not rospy.is_shutdown():
    pub.publish(1.57)  # 90度(ラジアン)
    rate.sleep()

産業用ロボットと協働ロボット(Cobot)

産業用ロボット(ファナック・安川・三菱):高速・高精度だが人と分離した環境(安全柵が必要)。協働ロボット(Cobot:Universal Robots・KUKA・ABBのYuMi):人と同じ空間で動作し安全機能を持つ。力制御センサーで人との接触を検知して停止します。