リチウムイオン電池の基本原理

リチウムイオン電池は、リチウムイオンが正極(LiCoO2等)と負極(グラファイト)の間を電解液中を移動することで充放電を行います。1991年のソニーによる商業化以来、スマートフォン・EV・産業機器のエネルギー源として世界を変えました。

電池の主要な評価指標

指標 意味 リチウムイオン電池の典型値
エネルギー密度 単位重量あたりの容量 150〜300Wh/kg
出力密度 単位重量あたりの出力 500〜2,000W/kg
サイクル寿命 充放電可能な回数 500〜2,000サイクル
充電速度 80%充電に要する時間 15〜60分(急速充電)

次世代電池技術

全固体電池:電解液を固体電解質に置き換えることで安全性(液漏れ・発火リスクなし)と高エネルギー密度を実現。トヨタが2027〜2028年の搭載を目指しています。

リチウム硫黄電池(Li-S):硫黄を正極に使用し理論エネルギー密度2,600Wh/kg(リチウムイオンの5〜10倍)。航空機・ドローンへの応用が有望。

ナトリウムイオン電池(Na-ion):ナトリウムはリチウムの1,000倍の埋蔵量があり低コスト。CATLが量産開始。中低価格帯のEVに適用。

電池材料の地政学

コバルト(コンゴ民主共和国産が60%)・リチウム(チリ・豪州・中国が主産)の調達リスクが各国のEV戦略の課題です。