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問題と解答

問題1

真空中にある半径1cmの導体球に1×10-6Cの電荷を与えた。ただし,電荷はすべて導体球の球表面に集中しており,導体球の外側の電界は,全電荷が球の中心にあるものとして考えればよい。

(1)球の中心からの距離x[m]だけ離れた点の電界の大きさE[V/m]とする。横軸x,縦軸Eのグラフをかけ。

(2)次の(a)~(c)の事項のうち,正しいものをすべて選び,記号で答えよ。

  • 電束密度は,空間の誘電率に反比例する。
  • 電界の大きさは,空間の誘電率に反比例する。
  • 電気力線は,等電位面に垂直に交わる。

問題2

真空において,xy平面上の点A(-1,0)点B(1,0)のそれぞれに大きさ2.0×106C]の正の点電荷を置く。
真空の誘電率を8.85×1012F/m]として,以下の問いに答えよ。

(1)点C(0,1)における電界の強さ[V/m]を求めよ。解答は,単位をつけて答えること。

(2)点C(0,1)における電位[V]を求めよ。解答は,単位をつけて答えること。

問題3

真空中において,同一直線上の点A,Bのそれぞれに大きさ2.0×106C],3.0×106C]の正電荷を置いた。

このとき,AB間の中間地点の電界の大きさは,1×105V/m]であった。このとき,AB間の距離[m]を求めよ。

ただし,真空の誘電率ε0 = 8.85×1012F/m]とする。

問題4

図のように,極板間が真空で,その距離がd[m]のコンデンサに,極板面積S[m2]と同じ面積をもつ導体と比誘

電率3の誘電体を挿入する。極板間の電位差がV[V]であり,極板間距離が真空,導体,誘電体の3空間に等分されているとき,以下の問いに答えよ。

(1)真空部分,導体部分,誘電体部分の電位差[V]をV真空,V導体,V誘電体とすると,V真空:V導体:V誘電体を求めよ。

(2)真空部分,導体部分,誘電体部分の電界の大きさ[V/m]をそれぞれ求めよ。

問題5

電気容量C1[F],C2[F]の2つのコンデンサがある。これら2つのコンデンサを直列に接続した場合と,並列に

接続した場合で,同じ電源を用いて十分に充電を行った。すると,並列に接続した場合の方が,直列に接続した場合よりも4倍の静電エネルギーを蓄えることができた。
C1/C2 の値を求めよ。

 

問題6

図のように,極板面積がS[m2],極板間距離d[m]のコンデンサA,BがスイッチSWと抵抗R[Ω]を介して連

結してある。コンデンサAの極板間は真空であり,その電気容量は2[μF]である。一方で,コンデンサBの極

板間の空間は上下に二等分されており,上半分は真空,下半分は比誘電率3の誘電体で満たされている。はじめ,

スイッチSWを開いた状態で,Aには1[μC]の電荷が蓄えられており,Bには電荷は蓄えられていないものとする。                           

(1)コンデンサBの電気容量[μF]を求めよ。                                

(2)スイッチSWが開いているときのコンデンサA,Bに蓄えられている

静電エネルギー[μJ]の合計を求めよ。

(3)スイッチSWを閉じて十分時間が経過すると,コンデンサBに蓄えら

れている電荷[μC]を求めよ。

(4)スイッチSWを閉じてから十分時間が経過するまでに抵抗R[Ω]で消費されたエネルギー[μJ]を求めよ。

問題7

図のように,2つのコンデンサC1,C2を直列につないだ。コンデンサC2の極板

間距離はC1の2倍であるが,極板面積は等しく,極板間は両方ともに真空である。

はじめスイッチを閉じて十分に時間が経過した。その後,スイッチを開き,コンデ

ンサC2の極板間全体を比誘電率3の誘電体で満たした後,スイッチを開いたままにした。このとき,静電エネルギーは,誘電体の挿入前後で何倍になっているか。

 

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