選択肢1. 利用サービスによってはパスワードの定期的な変更を求められることがあるが、十分に複雑で使い回しのないパスワードを設定したうえで、パスワードの流出などの明らかに危険な事案がなければ、基本的にパスワードを変更する必要はない。
最近は、十分に複雑で使いまわしのされていないPWを推奨している場合もあるようです(適切)。従って、本選択肢が正解です。

選択肢2. PINコードとは4〜6桁の数字からなるパスワードの一種であるが、総当たり攻撃で破られやすいので使うべきではない。
実際にも使用されている場合があり、必ずしも不適切ではありません。

選択肢3. 指紋、虹彩、静脈などの本人の生体の一部を用いた生体認証は、個人に固有の情報が用いられているので、認証時に本人がいなければ、認証は成功しない。
生体認証でも不在時に破られる可能性があります(不適切)。

選択肢4. 二段階認証であって一要素認証である場合と、一段階認証で二要素認証である場合、前者の方が後者より安全である。
一応、一要素認証と記載しているので、前者の方が安全とはいえません(不適切)。

選択肢5. 接続する古い無線LANアクセスルータであってもWEPをサポートしているのであれば、買い換えるまではそれを使えば安全である。
古いルーター等を使用することはすすめられません(不適切)。

[解答]⑤

参考:

過去問ドットコム

 

WEPとは何ですか?

WEP(Wired Equivalent Privacy、ワイヤード・エクイバレント・プライバシー)は、無線LAN(Wi-Fi)でデータを暗号化して通信の安全性を高めるための初期のセキュリティプロトコルです。WEPは、IEEE 802.11規格の一部として1997年に導入され、無線ネットワークの通信を暗号化することで、盗聴やデータの不正取得を防止することを目的としていました。

WEPの特徴
暗号化方式: WEPは、RC4という暗号化アルゴリズムを使用し、40ビットまたは104ビットの鍵を利用してデータを暗号化します。鍵の長さが短く、セキュリティ面での限界があります。
共通鍵: ネットワークに接続するすべてのデバイスが同じ暗号化鍵を使用するため、セキュリティが脆弱です。
認証方式: 静的な暗号鍵を使用するため、暗号鍵が第三者に漏洩すると、簡単に通信が傍受される危険性があります。
WEPの脆弱性と問題点
鍵が固定: WEPでは、暗号鍵が静的(固定)であり、頻繁に変更することが難しいため、一度鍵が判明すると長期間にわたって不正アクセスが可能になります。
暗号化の弱点: RC4アルゴリズムに脆弱性があるため、短時間で解読が可能です。ツールを使えば、数分程度でWEP鍵を解析できることが知られています。
認証の脆弱性: WEPの認証方法にはセキュリティ上の欠陥があり、なりすまし攻撃やリプレイ攻撃に弱いです。
現在の推奨
WEPはセキュリティが非常に低いため、現在ではほとんど使われておらず、WPA(Wi-Fi Protected Access)やWPA2、さらにはWPA3といった、より安全性の高いプロトコルが推奨されています。WEPは、セキュリティ基準を満たさないため、多くの企業や家庭用無線LANでも廃止されています。

結論
WEPは、無線LANの初期の暗号化方式ですが、セキュリティ上の問題が多く、現在では推奨されていないため、WEPのみをサポートする機器は買い替えが望ましいとされています。

IEEEとは何ですか?

IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers、電気電子技術者協会)は、電気、電子、通信、コンピュータ、情報技術などの分野における世界的な専門家団体です。主に技術分野の標準規格の策定や技術の進歩に貢献することを目的として活動しています。

IEEEの概要
設立: 1963年に、2つの団体(American Institute of Electrical Engineers, AIEE と Institute of Radio Engineers, IRE)が合併してIEEEが誕生しました。
本部: アメリカ合衆国・ニューヨーク州に本部を置いています。
会員: 世界中に40万人以上の会員を擁し、技術分野の研究者、エンジニア、専門家が多く参加しています。
主な活動内容
標準規格の策定: IEEEは、多くの技術分野で標準規格を策定しています。特に通信分野では、Wi-Fi(IEEE 802.11)、Bluetooth(IEEE 802.15)、Ethernet(IEEE 802.3)などの規格が有名です。これらの規格は世界中で広く採用されており、製品の互換性や性能の向上に貢献しています。

学術出版と学会: IEEEは、多くの学術論文誌や技術雑誌を発行しており、学会や会議も頻繁に開催しています。技術分野の最先端の研究成果を発表する場を提供し、研究者や技術者の交流を促進しています。

教育と資格認定: IEEEは、技術者の教育や資格認定プログラムも提供しており、技術者の専門知識やスキル向上を支援しています。

社会貢献活動: IEEEは、技術の進歩が社会に貢献することを重視しており、倫理的な技術利用や社会的責任にも注力しています。

IEEEの標準規格の例
IEEE 802.11: 無線LAN(Wi-Fi)の規格
IEEE 802.3: 有線LAN(Ethernet)の規格
IEEE 754: 浮動小数点演算の規格
IEEE 488: GPIB(汎用インタフェースバス)の規格
結論
IEEEは、技術分野における標準規格の策定や研究の発展を支える重要な団体です。特に通信技術やコンピュータ技術において、IEEEの標準規格は世界的に広く採用され、技術の進化と普及に大きな影響を与えています。

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