Amazon’s Zoox Unveils Robotaxi for Future Ride-Hailing Service

今年の6月に Amazon に買収された Zoox が、全自動運転機能付きのロボタクシーを披露した、という記事です。運転席はなく、アプリで呼び出すと迎えに来て目的地まで連れていってくれる左右対称なボックス型の自動車です。

左右対称なのは、どちらにでも進めるようにするためで、これによりUターンが不要になるので、細い袋小路とか駐車場への乗り入れが簡単になります。

一応4人乗りですが、アプリで呼び出す時に、自分だけで乗りたいのか相乗りで節約したいのかを指定するようになるそうです。

Zoox は、自動車を販売する会社ではなく、サービスとして提供会社なので、Uber やタクシー会社との競合になります。

サービスをスタートするのは安全性と規制のことを考えると2021年中は無理だけど、それほど先ではないと考えているそうです。

最初にサービスをスタートするのは、サンフランシスコとラスベガスになるそうですが、ニーズもあり、自治体がこの手の技術の導入に積極的だからだと解釈して良いと思います。日本と違って、交通規則は州単位で法律が決まっているため、こんな自由度があるのです。

ちなみに、Zoox の車体はプロトタイプではなく、既に衝突テストで安全性が確認されたもので、このまま商用サービスをスタートする前提で設計されたものだそうです。

公式には認めていませんが、Apple も自動運転車を開発中であることは知られているので、これで GAFA 4社のうち3社が自動運転車を開発していることになります。

既存の自動車メーカーの中では Tesla が自動運転に関しては一歩リードしていますが、Tesla は純粋な自動車メーカーではなく、GAFA と並ぶテクノロジーの会社です。

そう考えると、自動運転の時代になると主役は完全に交代し、GAFA や Tesla が開発した自動運転車を必要に応じてアプリで呼び出して使うようになってしまう可能性も十分にあります。

ちなみに、この自動車を見て思い出したのは、トヨタ自動車の e-palette です。コンセプトは悪くないと思いますが、実際にそれを、いつ、どんなビジネスとして提供するのかが全く見えて来ないのが大いに懸念です。

 

引用 週刊 Life is Beautiful 2020年12月22日号

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