2026年6月12日時点で確認できたFigmaに関する最近のニュースのまとめ

以下は、2026年6月12日時点で確認できたFigmaに関する最近のニュースのまとめです。各項目には信頼できる情報源への引用を付けています。

目次

製品アップデート(2026年5月〜6月)

  • Webページを編集可能なレイヤーとして取り込む拡張機能(2026年6月11日) – FigmaのChrome拡張機能で、Webページ全体や選択した要素をキャンバスへコピーし、構造化されたレイヤーとして貼り付けられるようになりました。現在は有料プラン向けベータ版で、将来は自社のデザインシステムを使ってデザイン生成も可能になる予定です
  • 動画アップロード上限の引き上げ(6月10日) – Figma Design、FigJam、Slides、Sites、Buzzで動画のアップロード上限が100MBから300MBへ引き上げられ、Professional・Organization・Enterpriseプランのユーザーが対象です
  • 「Check designs」でデザインの品質チェック(6月4日) – デザインをデザインシステムと比較し、色やスタイルの逸脱・アクセシビリティのコントラスト違反・ライブラリのミスマッチ・切り離されたコンポーネントなどを検知し、ワンクリック修正を提案する機能が登場しました。OrganizationとEnterpriseプランで利用できます
  • AIクレジットの従量課金(6月3日) – Professionalプラン管理者がAIクレジットを従量課金で購入できるようになり、利用量の増減に応じて柔軟に調整可能になりました
  • Make の新機能 – Planモード、Web検索、メッセージキュー(6月3日) – Figma Make で生成前に計画を作成・承認する「Planモード」が追加されました。AIが提案する計画を編集しながら作成でき、複雑なプロジェクトの精度向上に役立ちます。また、生成中にウェブ検索やURL取得を行う機能、生成が終わるまでメッセージをスタックできるメッセージキューも追加されました。PlanモードはAIクレジットを多く消費します
  • スロット設定の強化(6月1日) – コンポーネントのスロットに最小・最大レイヤー数、推奨インスタンスのみ許可、空のスロットを表示、フィルデフォルトなどのガードレールを設定できるようになりました
  • Figma Make のローカルコード編集(5月28日) – FigmaはAIアシスタントを搭載したデスクトップアプリ「Figma Make」をクローズドベータで公開しました。ローカルのコードベースと接続し、UI上から要素を選択してチャットやパネル操作でコードを編集・コミット・プルリクエスト作成ができます。Mac版ベータのみで、正式リリース後はAIクレジットが必要になります
  • Figma Buzzでの大量編集(5月22日) – Figma Buzzではキャンペーン資産の表形式ビューでセルを複数選択し、サイズやブランド画像などを一括編集・リサイズできる機能が追加されました
  • Grid 機能の一般提供(5月22日) – グリッドの列や行をドラッグで並べ替えたり、アイテム削除時に自動で空きを埋めたり、行を自動追加・削除するなど、レイアウト作成を効率化する機能が一般提供されました
  • Figmaデザインエージェントの導入(5月20日) – キャンバス上で動作するAIエージェントをベータ公開。自然言語の指示でデザイン案生成、既存デザインの編集、バルク編集、デザインシステムへの適合などを支援します。エージェントは複数同時に動作させることもでき、デザイン文脈に最適化されたモデルで動作するため、コンテキストを理解して提案します。ベータ期間中はAIクレジットを消費せず、Professional・Organization・EnterpriseプランのFull seatユーザーから段階的に提供されます
  • Slidesでのセクション機能(5月18日) – Figma Slidesにセクション機能が追加され、スライドをカテゴリーごとにまとめて整理・移動したり、プレゼンター視点やオーディエンス視点で素早くジャンプできるようになりました
  • Makeのカスタムスキル(5月11日) – Makeで繰り返し利用するプロンプトやワークフローをMarkdown形式で記述し、スラッシュコマンドで呼び出せる「スキル」が追加されました

AI関連の発展

  • AI機能の幅広さ – LogRocketの解説によると、FigmaのAIはテキスト生成・編集(テキストの置き換え、短縮、翻訳、リライト、オートコンプリート)、画像生成・編集(「画像を生成」「画像を編集」「領域選択」「背景削除」「解像度向上」「画像拡張」「ラスター画像をベクター化」)、ファイル整理と検索支援(レイヤー名変更、似たデザインの検索、画像による検索、キーワード検索)、デザインおよびコード統合機能(First DraftでのテキストからUI作成、Add interactionsでの自動インタラクション追加、Dev Modeでのコード生成、Code ConnectでUIとコードコンポーネントの対応付け、MCPサーバーによるAIエージェントとFigmaの連携、Figma Makeでデザインとコードの一括生成、Figma SitesでWebサイト構築)など、多岐にわたるAIツールを提供しています。これらの機能はアイデア出しやプロトタイピングを高速化する一方で、アクセシビリティやセマンティクスへの配慮など人間によるレビューも依然必要であると指摘されています

財務・企業ニュース

  • 第1四半期2026年決算(2026年5月14日発表) – Figmaは2026年第1四半期(2026年3月31日まで)の収益が前年同期比46%増の3億3340万ドルとなり、前年第4四半期の40%成長から加速したと報告しました。GAAPベースの営業損失は1億3740万ドル、営業利益率は-41%、一方、非GAAPベースの営業利益は5210万ドルで営業利益率16%でした。営業キャッシュフローは9730万ドル、フリーキャッシュフローは8860万ドル。ネットドルリテンション率は139%と過去2年で最高に達し、ARRが10万ドルを超える顧客数は前年同期比48%増の1,525社となりました。有料顧客は約69万社で、前年同期比54%増。Figma MakeやMCPサーバーを活用する大口顧客はAI機能導入後、座席数の拡大が速いことも報告されています。会社は第2四半期収益を3億4,800万~3億5,000万ドル(前年比40%増)、2026年度通期収益を14億22百万~14億28百万ドル(前年比35%増)と予想し、非GAAP営業利益は1億25百万~1億35百万ドル(営業利益率9%)とガイダンスを引き上げました
  • 投資家向けセッションの開催予告(2026年4月22日発表) – Figmaは2026年6月24日にサンフランシスコで開催されるユーザー会議「Config 2026」の一環として、投資家・アナリスト向けセッションを実施すると発表しました。同社はニュースリリースやブログ、SNS、CEOのXアカウントなど複数チャネルを通じて重要情報を公開していることも明示しました
  • IPOとAI提携の経緯 – Wikipediaによると、Figmaは2025年4月に米証券取引委員会に秘密裏にIPOを申請し、7月31日にニューヨーク証券取引所に「FIG」のティッカーで上場しました。初値は85ドルで、初日終了時の企業価値は約563億ドルに達しました。2026年2月にはAnthropicのClaude CodeやOpenAIのCodexなどのAI環境と連携できるModel Context Protocol (MCP) を発表し、4月にはAnthropicのCPOでInstagram共同創業者のマイク・クリーガー氏が競合関係を理由にFigmaの取締役会を辞任しています

買収と戦略的動き

  • AIスタートアップWeavyの買収(2025年10月発表) – 2025年10月、Figmaは画像・動画を生成するAIデザインプラットフォームのWeavyを買収しました。報道によると買収額は2億ドル超とされ、Weavyのプラットフォームは多数のAIモデルを統合してプロンプトから画像や動画を生成し、自然言語でスタイル変更や新規オブジェクト追加が可能です。FigmaはWeavyを「Figma Weave」として再ローンチする計画で、動画編集・アニメーション分野まで製品ラインを拡大しようとしています。同記事では、AdobeによるFigma買収計画が2023年に規制当局の反対で破談になったことや、Figmaが2025年7月に上場した後にWeavyを初めての大型買収として位置付けていることも触れています

イベント情報

  • Config 2026(2026年6月23~25日) – Figma主催の年次カンファレンス「Config 2026」がサンフランシスコのMoscone Centerで6月23日から25日まで開催されます。75人以上のデザインリーダーが登壇し、50以上のセッションで未来のデザインやFigmaの最新機能が紹介される予定です。会場参加は有料(早期割引450ドル/通常899ドル)ですが、オンライン参加は無料です

これらのニュースから、Figmaは2026年に入ってからAIとデザインシステムの統合を急速に進めており、製品ポートフォリオを拡張しながら収益を大きく伸ばしていることが分かります。デザインエージェントのベータ提供やMakeのコード編集機能など、デザインとコーディングの境界をAIで橋渡しする取り組みが目立ちます。一方で財務面では大幅な成長を続けながらもGAAPベースでは赤字を計上しており、AI機能の収益化が今後の課題になると見られています。

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