はじめに
Bambu Labの3Dプリンター「A1 mini」を運搬したところ、プリントヘッド上部にあるAMS liteのフィラメントハブから、PTFEチューブの接続部分が外れてしまいました。
最初はチューブを差し直すだけで復旧できると思っていましたが、実際には上蓋が外れ、内部の金属製固定爪がチューブに食い込んでいる状態でした。
今回は、発生したトラブルと復旧までの作業、今後の運搬時に気をつけたいことをまとめます。
1. 発生したトラブル
A1 miniを別の場所へ運搬した後、プリントヘッド上部のフィラメントハブを確認すると、4本のPTFEチューブを保持する上蓋が外れていました。
この部分には「AMS」と書かれた筒状の部品があり、AMS liteから送られてきたフィラメントをプリントヘッドへ導く役割があります。
今回確認できた症状は以下のとおりです。
- フィラメントハブの上蓋が外れていた
- 4本のPTFEチューブが本体から抜けていた
- 金属製の固定爪がチューブに食い込んでいた
- チューブの突出長さが不ぞろいになっていた
- チューブを再び差し込もうとしても、うまく入らなかった
特に困ったのが、金属製の固定爪です。
爪の先端が返しのような構造になっており、チューブを引っ張っても簡単には動きませんでした。
2. フィラメントハブの構造
今回の作業を通じて、フィラメントハブの接続部分には主に3つの部品が関係していることが分かりました。
① PTFEチューブ
AMS liteからフィラメントを送るための樹脂製チューブです。
② 金属製の固定爪
PTFEチューブの外周を保持し、簡単に抜けないようにする部品です。
③ フィラメントハブの上蓋
固定爪を所定の位置に保持する構造の一部です。
今回のように上蓋が外れると、固定爪がチューブ側に残り、通常の差し込み直しでは復旧が難しくなる場合があります。
3. 実際に行った復旧作業
① チューブを抜く
当初は、チューブを4つの穴に戻そうとしました。
しかし、チューブの長さが不ぞろいで、金属爪も引っかかっていたため、うまく差し込めませんでした。
そこで、いったんPTFEチューブをすべて取り外すことにしました。
金属爪を無理に引っ張るとチューブを傷つける可能性があるため、慎重に作業しました。
② 上蓋を組み直す
チューブを取り外した後、フィラメントハブの上蓋を元の位置に戻しました。
作業後は、ハブ上部に4つのチューブ差し込み口が並んだ状態になりました。
③ PTFEチューブを差し込む
上蓋を戻した後、PTFEチューブを差し込みました。
チューブは無理に押し込まず、接続口にまっすぐ差し込むことが重要です。
差し込み後は、軽く引っ張って抜けないか確認します。
今回の作業では、最終的に元の状態に戻せたと考えています。
ただし、現時点では印刷による長時間の動作確認までは完了していません。
4. なぜ運搬中に外れたのか?
今回のトラブルは運搬後に発見したため、運搬中にPTFEチューブが引っ張られたことが原因の一つとして考えられます。
A1 miniとAMS liteは、4本のPTFEチューブでつながっています。
そのため、本体とAMS liteを別々に動かす際に、チューブへ引張荷重がかかる可能性があります。
特にフィラメントハブ上部では、複数のチューブがまとまっているため、運搬時の引っ掛かりに注意が必要です。
ただし、実際にどの方向から力が加わったのかは確認できておらず、原因を断定することはできません(ここまでは筆者の推測です)。
5. 今後の運搬方法を見直す
今回の経験から、A1 miniを運搬する際は、AMS lite側でPTFEチューブを取り外す方法を採用しようと考えています。
具体的には以下の方法です。
| 部品 | 運搬方法 |
|---|---|
| A1 mini本体 | 単独で梱包 |
| AMS lite | 本体と分けて梱包 |
| フィラメントスプール | AMS liteから取り外す |
| AMS lite側のPTFEチューブ | 取り外す |
| プリントヘッド側のPTFEチューブ | 接続したまま保護する |
この方法であれば、今回外れたフィラメントハブの接続部分を毎回取り外す必要がありません。
ただし、AMS lite側の接続部分には繰り返し脱着による摩耗が発生する可能性があるため、定期的な確認が必要です。
また、PTFEチューブは強く折り曲げず、大きな曲率でまとめて保護します。
6. 運搬時のチェックポイント
運搬前
- 印刷を終了する
- フィラメントをアンロードする
- ノズルとヒートベッドを冷却する
- AMS lite側のPTFEチューブを取り外す
- フィラメントスプールを取り外す
- 本体の可動部を適切に保護する
運搬中
- 本体を立てた状態で保持する
- プリントヘッドやPTFEチューブを持って持ち上げない
- 本体とAMS liteを別々に固定する
- 振動や転倒を防ぐために緩衝材を使用する
- PTFEチューブを強く曲げたり、荷物で挟んだりしない
設置後
- AMS liteとPTFEチューブを接続する
- フィラメントハブの上蓋が浮いていないか確認する
- チューブが抜けないか軽く確認する
- プリントヘッドの移動範囲に干渉物がないか確認する
- 必要に応じてキャリブレーションを実施する
- テスト印刷で正常動作を確認する
7. 修理が難しい場合
今回のようなトラブルでは、上蓋や固定爪が破損している可能性もあります。
チューブが固定されない場合や、上蓋が再び外れる場合は、無理に使用を続けず、フィラメントハブの交換を検討する必要があります。
Bambu Labでは、AMS lite用フィラメントハブが交換部品として販売されています。
参考:
まとめ
今回、Bambu Lab A1 miniの運搬中に、AMS liteのフィラメントハブ上蓋が外れるトラブルが発生しました。
金属製の固定爪がPTFEチューブに食い込んでいたため、最初は復旧が難しい状態でしたが、チューブを取り外して上蓋を組み直すことで、元の状態に戻すことができました。
今回の経験から、特に重要だと感じたのは次の3点です。
- 運搬時にPTFEチューブへ引っ張る力をかけないこと
- 本体とAMS liteを分けて運ぶ場合は、AMS lite側のチューブを取り外すこと
- 設置後にフィラメントハブの固定状態を確認すること
A1 miniは比較的小型で持ち運びやすい3Dプリンターですが、運搬時にはフィラメント供給経路や可動部の保護が必要です。
今後は、外部での3Dプリンター教室などで繰り返し運搬することも想定し、安全で効率的な運搬方法を検討していきたいと思います。

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