各記述の評価
「我が国に生息・生育する生物種は固有種の比率が高いことが特徴で、爬虫類の約6割、両生類の約8割が固有種となっている。」

評価: 正しい。
日本は島国であり、独自の生物種が多いことが知られています。特に両生類や爬虫類の固有種の割合が高いのは事実です。

 

「高度経済成長期以降、急速で規模の大きな開発・改変によって、自然性の高い森林、草原、農地、湿原、干潟等の規模や質が著しく縮小したが、近年では大規模な開発・改変による生物多様性への圧力は低下している。」

評価: 正しい。
高度経済成長期には大規模開発が生物多様性に大きな影響を与えましたが、近年では開発圧力が減少しており、むしろ土地利用の放棄や適切な管理の不足が課題になっています。公害なども発生した過去と比較すると環境アセスメント(環境影響評価)なども導入され、環境への悪影響を考慮されるようになったため低下したといえます。

 

「里地里山は、奥山自然地域と都市地域との中間に位置し、生物多様性保全上重要な地域であるが、農地、水路・ため池、農用林などの利用拡大等により、里地里山を構成する野生生物の生息・生育地が減少した。」

評価: 不適切。
里地里山の利用状況は、「拡大」ではなく「縮小や放棄」が進んでいるのが現状です。その結果、野生生物の生息・生育地が減少している点は正しいですが、「利用拡大」という表現は現実と矛盾しています。

 

「国外や国内の他の地域から導入された生物が、地域固有の生物相や生態系を改変し、在来種に大きな影響を与えている。」

評価: 正しい。
外来種が在来種や生態系に与える影響は、生物多様性への主要な脅威として広く認識されています。

 

「温暖な気候に生育するタケ類の分布の北上や、南方系チョウ類の個体数増加及び分布域の北上が確認されている。」

評価: 正しい。
地球温暖化の影響により、南方系の生物種が北上している現象は、多くの研究や観測結果で確認されています。

[解答]③

参考:過去問ドットコム

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