VSM(Value Stream Mapping、価値流れ図)はリーン生産方式の核心ツールで、原材料から製品が顧客に届くまでの全工程の流れを可視化し、ムダを発見・改善します。
VSMの目的と効果
VSMは「情報の流れ」と「物の流れ」を一枚の紙に可視化します。これにより①リードタイムの中でどこが「待ち時間(付加価値なし)」かが一目で分かる②全体最適の視点で改善優先箇所を特定できる③改善前後の比較で効果を定量化できる、というメリットがあります。
VSM作成の手順
①対象製品・工程の選定:特定の製品ファミリーを選ぶ。②現状VSM(Current State Map)の作成:実際に現場を歩いて各工程の情報(サイクルタイム・在庫量・作業者数・稼働率)を計測・記録。③タイムライン計算:付加価値時間(実際の加工時間)と非付加価値時間(待ち・搬送・在庫)を分けて計算。④将来VSM(Future State Map)の設計:在庫を減らし・流れを良くした将来の理想状態を設計。⑤改善計画の実施:将来VSMに向けたKAIZEN活動を実行。
製造リードタイムの典型的な内訳
多くの製造現場では、リードタイム全体のうち「実際の加工時間(付加価値時間)」はわずか5〜10%で、残り90〜95%は待ち・搬送・在庫です。VSMでこの「見えないムダ」を可視化することが改善の第一歩です。
まとめ
VSMはホワイトボードとポストイットがあれば今日から始められる改善ツールです。まず自分が担当する製品ライン1本のVSMを手書きで作成し、最大の時間ロスがどこかを特定しましょう。





