令和2年度技術士第一次試験問題[基礎科目:材料・科学・バイオ]1-5-2

1. – 適切です。この議定書は「生物の多様性に関する条約のバイオセーフティに関するカルタヘナ議定書(略称:カルタヘナ議定書)」という名前で、2000年に採択、2003年に締結されました。

2. – 適切です。外来種が在来種の駆逐を招いている問題は日本のみならず世界各地で発生しています。

3. – 不適切です。「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(略称:外来生物法)」では、特定外来生物による被害がすでに生じている場合又は生じるおそれがある場合で、必要であると判断された場合は、特定外来生物の防除を行う、ということが明記されています。

4. – 適切です。詳しくは生物多様性条約に関する参考サイト(https://www.biodic.go.jp/biodiversity/about/treaty/about_treaty.html)も参照してください。

5. – 適切です。4. と同じ参考サイトに、3つの目的について明記されています。

以上、不適切な選択肢、すなわち正解選択肢は3.となります。

[解答:③]

もっと知るには・・・

 

国連環境開発会議の所定の要件とは何ですか?

国連環境開発会議(地球サミット)で採択された生物多様性条約が発効するための「所定の要件」とは、条約が発効するために必要な締約国数の条件を指します。

具体的には、生物多様性条約が発効するためには、一定数の国が条約を批准または受諾する必要があります。この要件は条約ごとに異なりますが、生物多様性条約の場合、発効には30か国の批准または受諾が必要とされました。この条件が満たされた後、条約はその後90日経過した時点で正式に発効します。

生物多様性条約の場合、1992年にリオデジャネイロで署名のため開放され、1993年12月29日に必要な批准国数に達したため発効しました。

生物多様性条約の主要な3つの目的とは何ですか?

生物多様性条約の主要な3つの目的は次のとおりです:

生物の多様性の保全

地球上のさまざまな生物種やその生息環境、遺伝的多様性を保護し、維持することを目的としています。これには、絶滅危惧種の保護や生息地の維持などが含まれます。
生物多様性の構成要素の持続可能な利用

生物資源を持続的に利用し、将来の世代のためにもその恩恵を維持することを目指します。これには、資源の枯渇を防ぐための管理や持続可能な利用方法の促進が含まれます。
遺伝資源の利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分

遺伝資源を利用することで得られる利益を、公平かつ衡平に分配することを目的としています。特に、遺伝資源を提供する国や地域の利益を考慮し、その利用から生じる利益が適切に分配されるようにするための枠組みを提供しています。
これらの目的は、自然環境の保護と人類の持続可能な発展を両立させるためのものです。

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