進化が止まっている領域を狙う

最適なタイミングを見極める一つの考え方として、製品の進化が止まっている領域を探してみる方法もあります。
進化が止まっている原因は規制かもしれません。

もしくは、特定の企業が市場を圧倒的に独占して競争が起きにくい環境になっているからかもしれません。

市場を注意深く観察すれば、ユーザーが既存の製品に不満を持ちつつも、仕方なく使っている領域が見つかるものです。
例えば私たちが何気なく使っているマイクロソフトの「エクセル」は20年間ほとんど進化をしていませんが、いまだに市場を独占しています。

 

実際にはグーグルの「スプレッドシート」のほうがブラウザー上で使えて、複数の人が同時に編集できるなどはるかに使い勝手がよい面があるのに、なぜ「エクセル」ユーザーが圧倒的に多いかというと、大企業がエクセルを使っているからです。

世の中のビジネスパーソンが全員エクセル信者だからではありません。
そうした膠着した市場に風穴を開ける製品が作れるならスタートアップにも勝機があります。

その市場を再定義できるか

市場に風穴を開けるということは、「市場を再定義する」とも表現できます。

「はたして自分のアイデアは市場を再定義できるか?」
そう繰り返し、自分に問いかけることで常識にとらわれないアイデアにたどりつけるかもしれません。

例えば電動車椅子を開発するWHILLは、車椅子を再定義しました。

車椅子は不思議なことに過去80年、ほとんど進化してこなかったのです。
そこで創業者の杉江理氏はスマホによる遠隔操作、インホイールモーター(車輪自体へのモーターの組み込み)、計量バッテリーなどの最新技術を活用して、車椅子のあり方を一気にアップデートしたのです。

英国のフィンテック系スタートアップ、TransferWiseは海外送金を再定義しました。

 

今まで私たちが海外送金する時は銀行間送金に頼るしかなく、その際、どれだけ少額の送金でも数千円の手数量を銀行に徴収されていました。
ユーザーにとっては最悪のサービスですが、他に選択肢がなかったのです。

そこでTransferWiseは、銀行のシステムを介在せずに海外送金できる仕組みを考えました。

Aさんが他国にいるBさんにお金を送りたいと思ったら、AさんとBさんのいるそれぞれの国内で「(Bさんのように)お金を受け取る予定の人」と「(Aさんのように)お金を支払う予定の人」を探してきて、自国内でお金を振り替えるという仕組みです。

得られる結果は同じでも、お金は国境をまたがないので手数料が非常に安くなりました。

TransferWiseの利用者は100万人を超え、毎月12億ドル以上が「送金」されています。

 

あなたのアイデアは市場を再定義できるでしょうか。

 

もっと知るには・・・

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