企画とはほんの小さな、「こだわり」、「おもいつき」、「ヒント」などから生まれるものです。
企画とはターゲットを決めて作るものです。
例えば、あなたが経営しているレストランで出す料理が。
「この料理は受けようが、受けまいがかまわない。俺はこれが作りたいから、食べたいという人がいれば食べればよい」
という考えではダメなわけです。
しっかりターゲットの事を理解して作らないといけません。
つまり、この店にはどういう人がくるのか。とまず考えましょう。
そして、朝、ゲートボール帰りのおじいちゃんやおばあちゃんを通るのであれば、
「朝粥朝食をだそう」
夕方になって部活帰りの高校生や大学生相手には
「メガチャーハン定食や、メガカツ定食」といったビッグサイズで
脂っこいものをだすという具合です。
つまり、誰がどんなものを食べたがっているかという事を、
常に考えてメニューをつくらなければなりません。
これはビジネスでも同じ事で、よく聞く相談としてこんなものがあります。
「時間をかけて、良いコンセプトも決めて、
セールスレターもしっかり書いて、プロモーションを行ってもまったく成約が出ません。
何故売れないかが全く分かりません・・・。」
これはよくある話なのですが、
このような状況に陥ってしまう原因はシンプルです。
「きちんと相手の事を把握していないから」
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です。
ネットビジネスでは幸い
見込み客とのコミュニケーションが十分に取る機会があります。
でも、企画がコケてしまう人のほぼ全員が、
コミュニケーションが十分に取れていないまま
企画を打ち出してしまっているのです。
プロモーションをやっているつもりで、
全然実践できていないのです。
企画を打ち出した時点で、もう勝負はほとんど決まっています。
つまり、打ち出す時点で、ある程度成約が出るだろう、と確信している事が必要です。
その為に、常日頃から大事にしているのは、
「企画を”一緒に”作っていく」
という感覚です。
まず最初は、来てくれた人のうちの1人でいいので、徹底的に話し合って、
「どんな企画なら参加したいと思えるか」を練りに練って一緒に考えるのです。
コンセプトも、タイトルを見ただけで心動かされるようなくらい、
練りに練る必要があります。
と、こんなことを書くと企画づくりは難しいな。
と感じて尻込みしていないでしょうか。
安心してください。企画作りは色んな所に参考になるものやヒントがあります。
と、いうのもヒットする企画は時代が変わっても、ベースは同じだからです。
超簡単。企画作りのヒント
ヒットとか流行のベースは同じで、
そこに何がデコレーションされているかが変わっているだけなのです。
カルピスでいうと昔は瓶に入った現役を自分の好みに合わせて薄めて飲んでいた。
それが、もっと薄味のものが求められるようになるとカルピスウォーターができ大ヒットが生まれました。
今では、ソーダやフルーツなどと組み合わされたりしているが、
時代に合わせて形を変えているが、ベースの原液自体はなにも変わってません。
昔はアイビーが全盛でヴァン・ジャケットが流行っていました。
それがディーゼルだったり、アバクロだったり、ナイキだったりと変わっているだけです。
つまりファッションというベースは同じで、
時代に合わせてデコレーションするものが変わったという風に見ることができます。
時代の変化は緩やかです。
私が死ぬまでに人類が服を着なくなり、「ファッション」という言葉がなくなる
というような急激な変化はまずないでしょう。
だから、昔のヒットした企画を考えて、
昔はこうだった、今の時代にはなにが合うだろう。
そう考えると良い企画がひらめくかもしれません。
時代は反対に振れる
今の時代にはなにが合うだろうかと考えるときに参考になるのが
時代は相反する事象(テーゼ、アンチテーゼ)を止揚することで、別次元に発展すると言うことです。
「止揚(アウフヘーベン)」とは、互いに矛盾し、対立するかにみえる2つのものに対して、
いずれか一方を否定するのではなく、両者を肯定し、内包し、統合し、超越することによって、より高い次元に昇華することです。
よく「時代はめぐる」とか「流行は繰り返す」などと言われることがありますが、
ただ単に繰り返しているわけではありません。
例えば、「ミニスカート」がはやった後、何年かしてまたはやることはよくありますが、前と同じものではありません。
ちょっと変化しています。
今や廃ってしまったものの中に、次があるのです。
例えばバブル期はお金があれば何でも手に入るという幻想から、
クルーザーや高級車、時計が流行った。
そして、バブル期以降は、反対にお金では手に入らないもの
メタボに悩む人には、健康な体とか、知性や教養など、
一朝一夕では手に入らないものが流行った。
そして、そういった本が売れたり、結果にコミットしたりした。
時代は相反する事象を止揚することで、別次元に発展します。
ヘーゲルの弁証法を活用すると時代が読みやすくなるでしょう。