解きます。
条件
2次元非圧縮性流なので連続の式は
与えられた
について、
よって
これを
について積分すると、
ただし
は
に依存しない任意関数(境界条件で決まる)。
選択肢の中でこの形を満たしているのは
①
(
の場合)だけ。
答え
①
技術士第一次試験-令和2年度機械部門Ⅲ-30解答例 | 技術士のたまご
積分定数はどのように扱われますか?あとxの関数なのですか?
はい。ここで出てきた「積分定数」は偏微分を
についてやったから出てくるもので、
に関して微分すると消える任意の関数なので、厳密には定数ではなく
の関数になります。だから:
のように書き、
が “積分定数” に相当する項(ただし
には依存しないので、
すると消える)。
どう扱うか
その関数
を決めるには追加の条件(境界条件・対称性・物理的制約など)が必要です。例:
- もし「
で
」という条件があれば:
なので
となり、解は
。
- あるいは、全体の流れに対して「ある
に沿っての
の分布」が与えられれば、それを代入して
を求める。
補足:ストリーム関数を使うと構造が見える
非圧縮性2次元流れではストリーム関数
が存在して
与えられた
から
すると
よって
という形で前と一致し、任意関数成分の起源が分かります。
まとめ
- 偏微分を
で積分したときの「積分定数」は
に依存しない任意関数
。
- それを決めるには境界条件などの追加情報が必要。
- ストリーム関数を使うとその任意性が微分の結果として自然に現れる(
)。
必要なら具体的な境界条件付きの例を一緒に解きますが、どれがよいですか?
連続の式は速度の微分なので、加速度の和が0ということですか?
とても良い着眼点です。
結論から言うと:
❌ いいえ。連続の式(∂u/∂x + ∂v/∂y + ∂w/∂z = 0)は、加速度の和が0という意味ではありません。
✅ これは「質量保存(非圧縮性なら体積保存)」を表す式で、速度の発散がゼロという意味です。
🔹 1. 連続の式とは
流体の質量保存を表す基本式です。
一般形は
[
\frac{\partial \rho}{\partial t} + \nabla \cdot (\rho \mathbf{v}) = 0
]
であり、非圧縮性(密度一定)の場合は:
[
\nabla \cdot \mathbf{v} = 0
]
すなわち
[
\frac{\partial u}{\partial x} + \frac{\partial v}{\partial y} + \frac{\partial w}{\partial z} = 0
]
これは「ある微小体積の中に入る流量と出る流量が等しい(質量が増減しない)」ことを意味します。
🔹 2. 「速度の微分」ではあるが「加速度」ではない
- (\frac{\partial u}{\partial x}), (\frac{\partial v}{\partial y}) は「位置に対する変化率」であり、
空間的な変化(発散=流れの膨張や収縮)を示しています。 - 一方、加速度は「時間に対する変化率(運動の変化)」です:
[
\mathbf{a} = \frac{D\mathbf{v}}{Dt}
= \frac{\partial \mathbf{v}}{\partial t} + (\mathbf{v}\cdot\nabla)\mathbf{v}
]
したがって、「速度の空間微分=発散(流量の変化)」と
「速度の時間微分=加速度(運動の変化)」はまったく別の概念です。
🔹 3. 直感的な理解
- 連続の式(発散=0)
→ 空間的に流体が「わき出たり消えたり」していない。
→ 微小体積の質量が一定。 - 運動方程式(加速度=力/質量)
→ 流体粒子が時間的にどのように加速するか(ニュートンの第2法則)。
つまり、連続の式は流れのつながり(質量保存)を表し、
運動方程式(ナビエ–ストークス式)は流れの変化の原因(力学)を表します。
どちらも速度が関係しますが、導関数の方向(空間 or 時間)が違います。
🔹 4. まとめ
| 式 | 内容 | 物理的意味 |
|---|---|---|
| 連続の式:(\nabla\cdot\mathbf{v}=0) | 速度の空間微分 | 質量(体積)保存、膨張ゼロ |
| 運動方程式:(\rho \frac{D\mathbf{v}}{Dt} = \text{力}) | 速度の時間微分 | 加速度=力による変化 |
ご希望があれば、「連続の式と運動方程式の違いを図で示す教材風イラスト(流線と体積の関係)」を作成することもできます。作ってみましょうか?



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