
解答
自由端のたわみ
よって ③ が最も適切です。
目次
導出(片持ちはり・等分布荷重)
- 座標系
固定端を
、自由端を
とする。荷重
は下向きに一様に作用。
- せん断力
- 曲げモーメント
せん断の積分
(下向き荷重を負符号で取る流儀もあるが、符号は一貫していればよい。)
- たわみ微分方程式
- 角度(傾き)
- たわみ
- 境界条件
固定端で
を満たしているので積分定数は不要。
- 自由端(
)のたわみ
参考式(覚えておくと便利)
| 荷重条件 |
最大たわみ(端点) |
たわみ係数 |
| 先端集中荷重
|
|
|
| 等分布荷重
|
|
|
(本問は下段のケース)
参考:技術士第一次試験-令和2年度機械部門Ⅲ-6解答例 | 技術士のたまご
曲げモーメントはせん断の積分なのですか?距離×せん断ではないですか?
せん断力 と曲げモーメント の関係は
1. 微小要素のつり合いから導くと
片持ちはりの任意断面で幅 の微小片を取り、鉛直方向とモーメントのつり合いを書きます。
| つり合い |
得られる微分方程式 |
| 鉛直力 |
|
| モーメント |
|
したがって せん断力はモーメントの空間微分、逆に
となります。
2. 「せん断×距離」と「積分」の関係
- せん断が区間内で一定(=点荷重 だけが掛かっている区間など)
が定数なので
つまり 「せん断×距離」 は「積分」の特殊ケースです。
- せん断が位置によって変わる(等分布荷重など)
例:片持ちはりに一様荷重
は の一次関数なので
となり、単純に「せん断×距離」では表せません。
3. イメージしやすい整理
| 荷重の種類 |
の形 |
の求め方 |
| 点荷重 |
区間内は定数 |
─ 「せん断×距離」でOK |
| 等分布荷重 |
一次関数 |
が必須 |
| 任意分布荷重 |
微分方程式 |
2段階の積分で求める |
まとめ
- 一般には
- せん断が一定の区間だけ → 「せん断×距離」がその積分結果と一致するだけ
したがってご質問の
曲げモーメントはせん断の積分なのですか?距離×せん断ではないですか?
という疑問は、
- “積分” が本質的な一般式
- “せん断×距離” は せん断が一定の場合に限り その積分が簡単な形で表れる特別ケース
という二段構えで整理するとスッキリします。
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