「良い子育てとは何か?」をワシントン大学の先生が語っておられます#1「子育てには4つのタイプがある編」
「良い子育てとは何か?」をワシントン大学の先生が語っておられます#2「子育てには4つのタイプがある編」
感情をコーチする親のもとで育った子供たちは、精神の動揺に強く、心を落ち着かせるのがうまく、感染症にかかることも少なく、集中力にも優れ、成人後にも他の人とうまくコミュニケーションを取ることができ、人を理解することが上手く、学校での学業成績も良かったそうな。「正しい行動を伝えるんじゃなくて気づかせる」みたいなのは、社会における対人コミュニケーションの基礎
元Googleデータ科学者「家庭環境は子育てに影響しないし、もっと重要な要素は他にあるよねー」
親が子供に与える影響についての研究によれば、親が下す決定のほとんどは重要ではなく、家庭環境が子供の将来に与える影響は驚くほど少ないことがわかっている。遺伝子は強力な決定要因である。
他の要因として「どこで子育てをするか?」というたったひとつの決断が、他の何千もの決断よりもはるかに大きな影響力を持つことになる。
子育てでやっちゃいけない最大のポイントは”あれ”だ!みたいな実験
・大事なのは、子どもに素直な感情を見せることだ。そうすれば、子どもたちは自分の感情をコントロールする術を覚え、問題の解決力もアップする。ネガティブな問題を、解決が可能なものとしてとらえるようになるのだ。
当然、子どもたちが怒った時は素直に怒りを表現させるのがいい。そのうえで、状況をよくするためには自分が行動しなければならない事実を伝えるのだ。
・親が子どもの感情を受け入れ、判断せずにサポートするような対応を行うと、子供は自分の経験をより受け入れられるようになる。一般的に、子供の感情に関心を持ち、それを共有することを奨励する親に育てられた人は、感情に対処するためのスキルが高いことがわかった。
【パレオまとめ】「やればできる!」って考え方を持つ人は人生がイージーモードに入りやすい
・才能ではなく努力をほめる
毎日コツコツやったからなぁ(努力)
ゴールを細かく決めたのがよかったな(戦略)
この仕事を選んだのが正解だったな(選択)
すると良い。
何でも試してみようとするし、チャレンジをいとわないし、困難にも柔軟に対応できるようになる。
・あくまで遺伝子は、ヒトの成功に関して小さな予測しかできない。今回のデータをもとに、人生の成功が遺伝子に左右されている考えてしまうのは早計だ。遺伝子の影響はあるが、本当にその人が成功するかは予測できない。
成績の悪い子どもには、叱る前にワーキングメモリを鍛えるのが大事
・成績が悪い子どもにはただ「勉強しろ」と言うんじゃなくて、まずはワーキングメモリの訓練から始めたほうが効率はいいのかも。これは大人にも言えることですね。
「『ほめて育てよ』は間違い。」は間違い。ほめるポイントに気をつけてガンガンほめましょう
・子どもの才能ではなく努力をほめること。具体的には、「80点も取って頭がいいな!」よりも「80点も取るなんてよく頑張ったな!」とほめないと逆に学習意欲がなくなっちゃう。
よく遊ぶ人ほど頭は良くなるしデブにもならないしストレス解消にもなるし……みたいな話
・ほんの2分ほどブロック遊びをするだけでも言語能力は高まり、結果的に学習スキルにも影響が出た。おそらくこの効果は両親にも役立つはずだ。
今週末の小ネタ:空間記憶トレーニングで数字に強くなる?ブルーベリーで子供の認知が上がる?中年でも食事の質改善は重要
・どの認知トレーニングを行った場合でも、子どもの算数学習が改善した。なかでも視空間ワーキングメモリ課題と空間的推論のトレーニングが効果的だった
親がどんな育て方をしようが子どもの性格にはほぼ影響がないんだから、子育ては気楽にどうぞ。みたいな話
・そんなわけで、いまのとこ両親が子供にできるのは、
良い友人ができやすい環境を作ってあげる
性格の欠点を活かすための情報を伝えてあげる
セルフコントロールを高めるためのテクニックを伝授する
あたりに専念したほうが実りは多いかもしれませんねー。
子供のIQをあげるにはどうすればいいの?のメタ分析が出てたよー
・「複雑な環境が知性を伸ばす」ってのは大人の知性にも当てはまりますんで、心がけていきたいところです。というか、オメガ3とインタラクティブ読書って、普通に大人が頭を良くするためにもかなり大事なポイントですからねぇ。
子育ての統計データ2題:自分を責めがちな人にありがちな育てられ方、緑が多い土地で育つ子供はメンタルを病みにくい?
・干渉のせいで完璧主義がブーストし、結果的にメンタルが弱い子供に育ちかねないのだ、と 自然が多い場所で育てば運動をする確率も高くなり、その分だけ脳の発達が速まるのではないか?
今週半ばの小ネタ:我が子からモテたい父親はどうすべきか、地中海式ダイエットと腸内フローラ、ビタミンDサプリと心臓病の予防
・ざっくり言えば、「育児の楽しいとこだけつまむんじゃなくて、めんどうなとこにもちゃんと関わらないと子供とは仲良くなれんぞ!」みたいなことでしょうかね。
子供を運動する気にさせるには?ってのを調べたら、結論は大人とほぼ変わらないなーとか思った話
・子供たちは、親の行動が横暴で厳しいと感じているケースが多かった。このような状況を積極的に打ち破り、運動のモチベーションアップにもっとも役立つのは、親が子供とともに活動することだ。
今週末の小ネタ:機能的イメトレでダイエット成功、仲の良いカップルの特徴、幸せな子供育ての秘密
・「子供の話を聞く」「子供に安心感を与える」「子供の問題解決を助ける」というスキルを持った親に育てられた子供は、長じてからも非常に幸福なんだ、と。
今週半ばの小ネタ:海のそばに住むのってメンタルにいいの?、親の嘘が子供の嘘を生む、カプサイシンと膨満感
・嘘の多い親に育てられた人は自身も嘘をつく確率が増え、罪や恥の感覚に襲われやすく、それでいて自己本位で他人を操作する行動が多かった
将来の収入は子供時代の”あれ”で決まるぞ!という観察研究のお話
・人間関係が年収に響くんだろうって推測になってました。
・とりあえず、朝食抜きで脳の機能が下がるってことはなさそう
成長期を終えたアラフォーは、朝食を抜いたほうがカラダには良さげ
子供の体型と運動力を改善する(かもな)「地中海食採点ガイドライン」の話
・子育てにも地中海食は最高なのでは?
・3才時点で加工食品の量が多いと、8才半の時点でIQが低い傾向がある
3才時点でスナックの量が多い場合も、8才半の時点でIQが低い傾向がある
健康食の量が多い環境で育つと、8才半の時点で他の子供よりIQが高い
生まれつきの天才5,000人を45年追いかけたら何がわかったか
・生まれつき頭がいい子は大人になっても成功するよ!
今週末の小ネタ:脳と運動とデスクワークと、自制心がある子供の特徴、「完璧主義」増えすぎ問題
・父親とたくさん遊んだ子供たちは、多動のリスクが低くなり、後に感情や行動の問題を抱える可能性が低かった
・成長期に筋トレを行った場合は、
筋肉&筋力が右肩上がりで伸びる(≒やればやるほど体にいい)
テストステロンや成長ホルモンが増加
骨も固くなり成長しやすくなる
って傾向が一貫してみられたんですね。
運動すれば子供の成績は上がるのか?を調べまくったアンブレラレビューのお話
・運動が認知機能を上げる可能性はかなり高いんだけど、それを成績アップにつなげるには、もうちょい別の要素が必要なのかもしれんですね。
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