(1)正しい
一次巻線の抵抗測定は静止状態において直流で行います。巻線抵抗値を換算するための基準巻線温度は絶縁材料の耐熱クラスによって定められており, 75 ℃ ( A 種, E 種, B 種)や 115 ℃ ( F 種, H 種)などの値が用いられます。
(2)正しい
問題文の通り,一次巻線の抵抗測定では,電動機の一次巻線の各端子間で測定した抵抗値の平均値から,基準巻線温度における一次巻線の抵抗値を決められた数式を用いて計算します。
(3)正しい
無負荷試験では電動機の一次巻線に定格周波数の定格一次電圧を印加して無負荷運転し,励磁コンダクタンス g0 [S] 及び励磁サセプタンス b0 [S] の値を求めます。
(4)誤り
拘束試験では,電動機の回転子を回転しないように拘束して,入力電流が定格電流になるように一次電圧を調整します。したがって,定格一次電圧よりも小さい電圧を印加することになります。
(5)正しい
励磁回路のサセプタンスは無負荷試験により求められ,一次二次の合成漏れリアクタンスと二次抵抗は拘束試験により求められます。
[解答・・・④]
〇参考
《機械》〈回転機〉[R2:問3]三相かご形誘導電動機の等価回路定数の測定に関する論説問題
【B-2b】駆動機(三相交流かご形誘導モーター)
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