著者:副業の宮殿|製造業に携わる現役エンジニア。技術士試験対策書籍をKindleで複数出版。技術ブログ「副業の宮殿」にて製造業DX・AI活用の情報を発信中。

ポカヨケ(Poka-yoke、エラープルーフ)は、製造・組立の作業でヒューマンエラーが発生しても製品への影響を防ぐ設計上の仕組みです。新郷重夫(元トヨタの生産技術者)が体系化した考え方で、世界の製造業で広く採用されています。

ポカヨケの3つのタイプ

防止型(Prevention):そもそも誤った操作・取り付けができない仕組み。例:非対称形状により正しい向きにしか取り付けられない部品設計。②検出型(Detection):誤りが発生したことを即座に知らせる仕組み。例:センサーで取り付け位置・完了を自動検知し、NGなら警告音・停止。③排除型(Segregation):不良品が次工程に流れないよう自動的に排除・分別する仕組み。

製造現場でのポカヨケ実例

①部品の取り付け漏れ防止:部品を取り出した個数をカウントするパーツカウンター。②ネジ締め忘れ防止:電動ドライバーの締め付けトルク・回転数を管理し、全ネジ完了を確認するナットランナー管理。③誤部品の取り付け防止:バーコードで部品型番を照合してから取り付け許可を出すシステム。④工具の置き忘れ防止:工具の輪郭をシャドーボードに描き、使用後の返却を見える化。

デジタルポカヨケの活用

AIカメラ・画像処理システムを使った「ビジョン型ポカヨケ」が普及しています。作業者の動作を自動認識して作業完了・部品有無・向きを確認するシステムは、従来のセンサーより柔軟性が高く、段取り替えへの対応も容易です。

まとめ

ポカヨケは「人を責めず仕組みで防ぐ」という哲学の実装です。まず自工程の「ヒューマンエラーによる不良TOP3」を洗い出し、最も影響が大きいものにポカヨケを設計・導入することから始めましょう。