松井証券のYouTubeチャンネル「MATSUI DIALOG」から、中島聡氏とももづくり太郎氏による、今後のメタトレンドと日本の戦略に関する対談の要約は以下の通りです。
1. 今後のメタトレンドとAIアシスタント
中島氏は、今後訪れる可能性が高いメタトレンドとして、以下の分野を挙げました。
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24時間 AIアシスタントの時代:スマートグラスなどのデバイスの進化の先にある真のトレンドは、24時間ユーザーが見聞きするものを一緒に認識し、アドバイスを提供するAIアシスタントの登場です [
]。デバイスの形は問わず、このアシスタントが人々の生活に不可欠な存在になると確信しています [01:44 ]。02:19
2. フィジカルAI・ロボットの動向
ものづくり太郎氏は、フィジカルAI、特にロボットやヒューマノイドが将来的に大きな市場になると強調しました [
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大規模言語モデル(LLM)と連携するロボット:NVIDIAのデモでは、ヒューマノイドロボットが「ヘルシーなものを持ってきて」という自然言語の指示(プロンプト)を理解し、台所へ行ってリンゴを選び、持ってくるという複雑な動作を成功させました [
]。03:29 -
技術統合の複雑性:これは、チャットGPTとのインターフェース、空間認識、カメラによるビジョン認識、そしてリアルタイムでの重量バランス制御など、多くの技術要素の統合によって成り立っています [
]。04:14 -
工場 vs. 家庭:どちらの分野が先に普及するかについて議論があり、中島氏は予測不可能なリクエストがある家庭の方が難しいと指摘 [
]。一方、太郎氏は、工場のOT(オペレーションテクノロジー)領域のデータがLLMに不足しているため、既存のレシピ情報がある家庭の方が転用しやすいのではないかという独自の視点を提示しました [06:34 ]。07:10 -
実現時期:両氏とも、この技術革新は10年単位で見れば必ず実現すると見ています [
]。07:36
3. その他の注目メタトレンド
| 分野 | 提唱者 | 概要 |
| 自動運転 | 中島氏 | テスラFSDのように、人間よりも10倍安全なレベルに達すれば、自動車は「所有する時代」から「必要な時に呼び出す時代」に変わる [ |
| ミニマルファブ | 太郎氏 | IoT時代にはあらゆるものにチップが必要となるが、従来の大量生産モデルでは対応できない。日本発のミニマルファブは、0.5インチウェハに対して安価に、かつ2日程度でチップを製造できるため、今後の需要に不可欠となる [ |
| AlphaFoldを活用した新薬 | 中島氏 | GoogleのAlphaFoldがタンパク質の3次元構造予測をほぼ解決したことで、AIがピンポイントで特定の構造を持つタンパク質を設計できるようになり、新薬開発が加速し、個人に合わせた薬のカスタマイズも可能になる [ |
| 軍事タービン/トランスフォーマー | 太郎氏 | AIサーバーの増加により、電力を変換するトランスフォーマー(変圧器)が世界的に不足している。核融合発電など、将来のエネルギー源においても、タービン製造企業にはコストが落ちるため、関連企業が重要となる [ |
4. 日本への提言と注目企業
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高市首相への提言(日本の戦略):中島氏は、日本はアメリカからの軍事費増額(GDP比2〜3%)のプレッシャーに対し、表向きは軍事費として計上しながら、実態はロボットの基礎技術開発に投じるべきだと提言 [
]。これは、例えば「世界最先端のロケット製造設備にロボットが必要」という名目を利用し、日本のロボット産業を飛躍させる大チャンスであると述べました [16:20 ]。16:44 -
注目企業(日本):
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注目企業(海外):
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Siemens(ジーメンス):OT領域の覇者であり、AIを設計(CAD/PLM)や工場自動化に積極的に導入。AIが複数のロボットを統括する「親パイロット」として機能するデモンストレーションを実施しており、産業構造の変革をリードしている [
]。23:14
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軍事用と言いながらロボットをつくればいいは面白いですね
ありがとうございます。中島聡氏による、あの高市首相への提言は非常に興味深い視点でしたね。
💡 軍事費をロボット開発に充てる戦略のポイント
中島氏の提案の核心は、国際的な要求(GDP比での軍事費増額)を満たしつつ、その資金を日本の強みであるロボティクスという基幹技術の強化に秘密裏に振り向ける、という点にあります。
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表向きの目的: ミサイルやロケット製造など、最先端の「軍事設備」の整備。
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実態: その設備を動かすためのロボットの基礎研究と生産技術への大規模投資。
これは、日本の製造業の未来を担保しつつ、国際的な要求にも応えるという一石二鳥のアイデアとして語られていました。特にヒューマノイドや先端技術に投資することで、優秀なエンジニアを惹きつけ、産業全体の底上げを図る狙いがあるわけですね。
この戦略で、トヨタ、川崎重工、ソニーといった企業が、どのようにロボット技術を応用していくのか、という点にご興味はありますか?それとも、ミニマルファブやトランスフォーマーなど、他のメタトレンドについてさらに掘り下げたいでしょうか?





