前章では、僕たちがより楽しく幸せに生きていくうえで、質のよい情報がいかに大切かを書いた。もちろん、これはビジネスでも同じことがいえる。大前提として、質のよい情報を持たない者は、ビジネスでは絶対に勝者にはなり得ない。
ただし、いまの時代、情報は誰にでも平等に開かれている。無料で公開されている情報をフル活用できるし、誰かが成功した方法をパクることだって簡単だ。では、いったいなにがビジネスの勝者と敗者を分けるのだろうか。
それは、「情熱」にかかっていると思う。成功している人の真似など、情報さえあれば誰にだってできる。問題は、情熱を持ってずっと続けていけるかどうか。そして、多くの人を巻き込んでいけるかどうかだ。
たいていの人は、自分の人生のことを考えることでいっぱいいっぱいだ。そんな他者を巻き込むのだから、まず他者のメリットに敏感であることが欠かせない。そして同時に、「あの人と一緒にやりたい!」と相手に思わせるような、熱い情熱がなにより必要なのだ。
そんな情熱は、あなたの「やりたいこと」「ハマっていること」からしか生まれようがない。あまねく情報が行き渡っている現在、自分だけの「やりたいこと」を追求することでしかビジネスで成功できない時代になっているのだ。質の高い、あらゆる情報を手に入れるのはあたりまえ。あなたのビジネスを他者と差別化するのは、情熱でしかないのだ。