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日本全体の年間粗鋼生産量は近年、約1億トンでした。今年はコロナ禍で8000万トン台に減少する見通しです。この先はどの程度の水準を想定していますか。

平時には内需が約6000万トン、輸出が4000万トンある。内需は今後、増える状況にはない。輸出も中国が出てくることは確実だ。輸出の主力市場であるASEANでは中国勢の高炉の建設が進んでいる。来年度は8000万トンより増えるだろうが、残念ながら国内生産が1億トンに戻ることはないだろう。

中国メーカーは日本企業の得意領域である高級鋼でも追い上げています。

中国の最有力メーカーは研究開発をして、何とか高級鋼を国産化したいと思っている。彼らの強みは資金力があり、何より巨大な内需があることだ。ものを作れば売れるので、経営資源を投入することができる。リスクは増えている。10年前と比べると中国勢の技術レベルは明確に上がっている。生産が拡大しているので現場ワーカーもエンジニア力がつく。われわれはその一歩先を行かないといけない。

 

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