アップルが大きな利益を上げられている理由の一つが高級品志向だ。
アップルは希少性を追求して並外れた利益を得るようになった。

希少性はそのものの価値が高める事ができる。

 

例えば日常生活において

・今買わなければもう二度と手に入らないかも!
・入手困難だから、ある程度高額でもそれだけの価値があるように思う
・数が少ないんだから、他人もうらやむはず

こういった経験をしたことはないだろうか。

 

これは希少なものを手にしたくなる人間の本能をついている。

 

アップルは希少性を追求して並外れた利益を得ている事を数字で示しているのが、
スマホの市場シェアと利益だ。

 

アップルのスマホシェアは台数では14.5%にしかすぎない。
しかしスマホの利益の79%はアップルが独占している(2016年)。

 

スティーブ・ジョブズは本能的にこのことを理解していた。
1977年のサンフランシスコで開催されたコンピュータ見本市では
他のパソコン会社がむき出しのマザーボード、不細工な金属の箱を並べている中、
ジョブズはエレガントな褐色のブラスティックに覆われたアップルⅡを展示したのだ。

 

人は贅沢品を欲しがるのだ。
贅沢品は合理性という点では全く意味がない。
アップルは高級ブランドなのだ!!

 

高級ブランドの5条件

 

1.アイコン的な創業者

アップルのアイコン的創業者はスティーブ・ジョブズだ。
ジョブズは実生活がろくでなしであるというのは、よく知られているが
それでも世間ではジョブズをヒーローのように祭り上げている。

ジョブズの実生活がどんなものであったとしても、
我々はジョブズを崇拝している。

 

2.職人気質

高級品の成功は、細やかでほとんど超人的な技術に目を向けることから生まれる。
自由に使えるお金があるひとにとって、素晴らしい工芸品を日常生活で使うという経験はかけがえのないものだ。

 

アップルのせいたくさはシンプルであることだ。
スタイリッシュなデザイン、美しい曲線美。

魅力的なものの方が使えると感じるのは人の性質だろう。

 

3.垂直統合(メーカー直営店)

メーカー直営店では、
顧客はブランドの中に入っていき
匂いを感じたり、触れたりできる。

店舗をブランドの資産価値を築く場所にすることができる。

 

アップルのブランドイメージと利益率を上げたのは店舗のおかげである。
ニューヨークのシャンゼリゼ通りには、ヴィトン、
カルティエ、エルメスに並んでアップルの店舗がある。

4.世界展開

世界展開はブランドイメージを付ける意味でとても重要だ

 

5.高価格

高価格は高品質の証であり、それをもつことは選ばれし者の証明となる。
もしヴィトンの財布が1000円で手に入ったら、大半の人は興味を失うだろう。

 

高級品は高価格だからこそ、高級品なのだ。

 

[スティーブ・ジョブズについて]