著者:副業の宮殿|製造業に携わる現役エンジニア。技術士試験対策書籍をKindleで複数出版。技術ブログ「副業の宮殿」にて製造業DX・AI活用の情報を発信中。

AGV(Automatic Guided Vehicle、自動搬送車)とAMR(Autonomous Mobile Robot、自律走行ロボット)は工場・倉庫内の搬送自動化に使われるロボットです。人手不足解消と搬送効率向上に有効な技術として普及が進んでいます。

AGVとAMRの違い

AGV:磁気テープ・QRコード・レーザー反射板などの固定インフラに沿って走行する。インフラ変更が必要なため柔軟性は低いが、信頼性が高く予測可能な経路を走る。AMR:LiDARやカメラで周囲を認識し、地図を自律生成して走行する。インフラ変更が不要で、人・障害物を避けながら柔軟にルートを変更できる。近年はAMRが主流になりつつありますが、コストは高め。

導入に適した作業・環境

①工程間の部品・材料搬送(定時・定量・定ルートの搬送)。②倉庫内のピッキング補助。③完成品の出荷エリアへの搬送。④材料・工具のかんばん補充搬送。1日に数十〜数百回発生する繰り返し搬送作業がAGV/AMR導入の対象です。

導入時の検討ポイント

①床面の状態(段差・傾斜・床材の種類)。②搬送物の重量・形状・スタッキング可否。③フォークリフトや人との混在環境の安全設計。④システム連携(WMS・ERPとのAPI連携)。⑤メンテナンス体制。まずメーカーに現場環境のデモ走行を依頼することが最も効率的な評価方法です。

まとめ

AGV/AMRは人手不足の製造現場における搬送自動化の有力な手段です。まず「1日に何回・どこからどこへ・何を運んでいるか」を定量化し、自動化対象搬送の優先順位を決めることから始めましょう。