世間から「虚業」と言われているアフィリエイト。 ブログに訪れた人に広告をクリックしてもらい、 興味のないものを販売して成果を出す。 これでも十分に収益はでるのですが、 多くの人が挫折してしまう最大の理由は 虚業で面白味がないからです。   地獄の労働アフィリエイト ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 当時、「トッププレイヤー」と呼ばれていた人達は、 僕にこんな事を言っていたのです。 「アフィリエイトで稼ごうと思ったら、 毎日新しいトレンドを追っていかなければダメです。 エンタメ系のトレンドは新鮮さが重要です。 とにかく新しい記事を誰よりも早く書いてみましょう。」 「美容系など売れる市場や、売れる商品は決まっています。 売りたい商品よりも、検索数やホームページがしっかりした 売れる商品のサイトをつくりましょう。」   僕はこれを聞いて、結局アフィリエイトをやっている人達は、 やはり世間で言われるように虚業をしているんだなという事に気付きました。 そこにやりがいなんてものは無く、楽しいとも思わず、 毎日黙々と作業をするだけ。     そんな毎日黙々と作業をするだけのアフィリエイトでもたくさんのやりがいがあるのです。 やりがいを知るとあなたはもっと、今の仕事を好きになる事ができるでしょう。   今回は、アフィリエイトに限らず今のあなたの仕事を好きになる方法をお伝えします。   「日本人は仕事が好き」なんてイメージもありますが、世界を対象にしたアンケート(1)だと、「仕事がおもしろい!」と思ってる日本人は世界でも超少ないんだそうな。     もちろん、仕事がつねに楽しいなんてことはあり得ないでしょうが、さすがに「仕事が嫌だ!地獄だ!」なんて状況は避けたいもんです。ムダなストレスですからね。     ってことで、近ごろチェックしたイェール大学の論文(2)では、「仕事が楽しくないならジョブ・クラフティングだ!」って話が出ていて、なかなか参考になりました。     「ジョブ・クラフティング」は2000年代から研究が進んだ分野で、要は「楽しく働くには仕事の見方を変えよう!」って話であります。     たとえば有名なのは、病院の清掃スタッフを対象にした1997年の実験(3)。病院の清掃は、毎日のように「死」と向き合わなきゃならないハードな作業の連続で、みんな最初はイヤイヤ仕事をしてたんだそうな。     が、ここにジョブ・クラフティングの技法を使って、「清掃の仕事は『治療』のプロセスのひとつ!」「清掃は病院における『大使』のようなもの!」って意識を植え込んだところ、全員のモチベーションが一変。病院の清掃スピードが一気にあがったらしい。     ジョブ・クラフティングの3ポイント いまでは「ジョブ・クラフティング」のテクニックは、かなり具体的にメソッド化(4)されてまして、かなーりいろんな方法があったりします。が、そのポイントを超ざっくり抜き出すと、以下のような感じ。 1.セルフモニタリング まずは自分の感情をモニタリングして、「いま自分は仕事に対してどう感じているのか?」を把握していきます。具体的には、 作業と感情の対応を記録する:「同僚と話したときに楽しくなった」とか「経費精算でネガティブになった」とか、日々のタスクでどんな感情を持ったかを、簡単にメモしていけばOK。2週間もすれば、自分のパターンが見えてくるはずですんで。 仕事の嫌なとこリストを作る:感情の記録がめんどうなら、とりあえず「いまの仕事の嫌なとこ3つ」と「仕事でやってみたいこと3つ」を書き出したリストを作ってみるのもあり。とにかくいろいろ書き出して、現状をつかんでいくとよさげです。 みたいな感じ。自分がネガティブになりがちな物事がわかったら、あとは解決案を探していくだけであります。 2.改善のためのアプローチの方向を決める 自分の感情パターンがわかったら、具体的に改善に入ります。といっても、いろいろ手を付けるとリソースが分散しちゃうんで、まずはアプローチの方向を絞り込むと吉。 具体的には、ジョブ・クラフティングでは以下の3つのなかから取り組むアプローチを決めていきます。 タスク:仕事に必要なスキルや知識のなかから、よりよいアウトプットに結びつきそうなものを考える。このへんは、日常的にやってる人も多いんじゃないでしょうか。 人間関係:同僚でも顧客でも上司でもいいので、もっとよりよい関係性を結ぶために必要なことを考える。 目的:「仕事が持つ意義」を掘り下げてみる。上で紹介した病院の清掃と同じで、「誰のために役立ってるか?」や「これで喜ぶ人は誰だ?」について深掘りしてみるといい感じ。 たいていの場合、どんな問題もこの3つのどれかに当てはまるはず。このなかだと、とくに3番めの「目的」に取り組んでみると、改善の効果が長続きして楽しいかもしれません。 3.仕事に新たな「肩書」をつける こちらも上の事例と同じで、「病院の清掃員」を「病院のアンバサダー」と言い換え、仕事の捉え方を変えてみる手法。 というと、単なるおためごかしのようですが、これがなかなかバカにできないんですな。研究者いわく、 新たな「肩書」は、たんにマインドセットを変える以上の効果をもっている。新たな肩書によって仕事へのアプローチが変わり、結果として行動にも変化が出てくるからだ。 たとえば尿瓶を洗っているときに、自分を介護者の一員なのだと考えていれば、尿瓶を「洗うべきもの」ではなく「患者の健康レベルを示す指標」として捉えるだろう。そこに、行動と責任が生まれるのだ。 とのこと。仕事の大きな意義に意識を向け直せば、自然と行動が変わっていくんだ、と。これはわかるなぁ。   参考:https://yuchrszk.blogspot.com/2016/10/blog-post.html     ジョブ・クラフティングを実践してみて、やりがいのある仕事に取り組みましょう。