仮想環境にactivateのコマンドを使って入る方法と、できた仮想環境にcdで入る方法とではなにか違いがありますか?
仮想環境にactivateコマンドを使って入る方法と、cdコマンドで仮想環境のディレクトリに移動する方法の違いは、主に環境変数と実行コンテキストに関係があります。
activateコマンドを使う方法:
activateスクリプトを実行すると、その仮想環境専用のPythonインタープリタとパッケージが使用されるようになります。これは、その仮想環境内でインストールされたライブラリのみが利用可能になり、システム全体にインストールされているPythonや他の仮想環境のライブラリは影響を受けません。具体的には、PATH環境変数が更新され、仮想環境のスクリプトディレクトリが優先されるようになります。
cdコマンドで入る方法:
一方で、cdコマンドを使って仮想環境のディレクトリに移動しても、Pythonの実行環境は変わりません。これは単にファイルシステム上の位置を変えるだけであり、Pythonやその他のコマンドを実行した際には依然としてシステム全体の設定が適用されます。
したがって、仮想環境内でPythonスクリプトを実行したい場合は、その環境をactivateしてから実行するのが適切です。これにより、意図したパッケージと依存関係が適切に利用され、意図しないバージョンのパッケージが原因でエラーが発生するリスクを避けることができます。