研削加工の基礎知識

●研削条件と研削抵抗

研削条件 研削抵抗接線分力
砥石周速度:大
工作物速度:大
切込み:大
切削幅:大

 

●研削焼け・研削割れ

研削熱によって酸化膜が生じる。
研削時の加熱と冷却によって研削割れが生じることもある。

 

●ビビりマークとスクラッチ

・ビビりマーク
強制振動や自励振動により工作物表面に残されるまだら模様。
砥石に偏摩耗やアンバランスが生じると発生しやすい。

・スクラッチ
工作物表面に生じる規則性をもたない線状の傷。
砥石カバーや研削液タンクに切りくずや脱落砥粒がびっしりと付着していると発生しやすい。

 

●難削材の特性と例

 特性 材種の例
1.熱伝導率が小さい ステンレス鋼、超耐熱合金、チタン合金
2.加工硬化性が大きい 耐熱鋼、高マンガン鋼、ステンレス鋼
3.延性が大きい 純ニッケル、純銅、純アルミ、純鉄
4.熱膨張率が大きい オーステナイト系ステンレス鋼 、アルミ合金
5.アブレッシブ材を含む
複合材料
高Siアルミ合金、FRP
6.高抗張力 高張力鋼、ダイス鋼
7.高硬度、高脆性 セラミックス、ガラス、石英、超硬合金、Si単結晶、GaAs
8.柔軟材 ゴム、樹脂

ウエダテクニカルエントリー

アルミニウムや銅などの軟質材は比較的切削は容易であるが、研削では砥石面に切りくずが溶着し、良好な加工が行われない。
一般的な焼き入れ鋼の研削は容易であるが、超硬工具による切削は容易ではない。

 

●砥粒の種類の選択

・アルミナ質砥粒:鋼材
・炭化ケイ素砥粒:非鉄・非金属
・cBN砥粒  :鋼材
・ダイヤモンド :非鉄・非金属

工作物の取り付け方法

・油圧チャック
・精密バイス
・アングルプレートとシャコマン
・ワックス

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