エンジニアは、新しいアイデアを捻り出し、大きなイノベーションを起こすことができる。あなたの夢を叶える可能性を持った素晴らしい職業だ。

ただし、エンジニアに成りたてのあなたは、まだエンジニアの原石で、将来光り輝くためには成長しなければならない。
時には苦しいこともある。しかし、最先端の技術を駆使して知恵を絞って、安全で、快適な社会を作りに貢献できるこんな、楽しい職業は他にない。

ぜひ宝石になって自分の夢を実現してほしい。

情報化社会といわれる中で、知識そのものの価値は随分と下がった。しかし、その増えた知識、情報を駆使して新しいモノを生み出す知恵あるいは、応用能力の、価値はむしろ上がっている。
組み合わせるパズルの量が増えたため、必要なものをピックアップして組み合わせる能力はむしろ重要なのである。

エンジニアに必要とされる資格には、様々な資格がある。
例えば、危険物を扱う工場では危険物取扱者の免許が必要でうる。ほかにも、高所作業や低電圧取り扱いなど、講習に参加するだけで取得できる労働安全衛生上の特別教育や講習は多い。

1957年に始まった、我が国の技術士制度は科学技術の向上と国民経済の発展に資する事を目的にするものである。
技術士になるということは、あなたの専門知識と応用力を、使って、世の中を少しでもよい方向に進める努力をすることだ。

技術士という資格はエンジニア人生を送る上で取得した方がいいだろう。取得するとやはり覚悟が生じるからである。

もうひとつ学ぶことをおすすめするのがMOT(技術経営)だ。MOT(技術経営)とは製造業がモノ作りの過程で培ったノウハウや概念を経営学的に体系化したものである。

高度に発展した科学技術社会では、経営方針を、決める上でも
自らが活用しようとする技術の特徴やメリット・デメリットをある程度知らなければ方向性もきめられない。

またその技術が市場に与えるインパクトも予測できない。
技術を使って企業を発展させていく事を考えるのであれば、そのもとになる科学技術の発展動向も見据えなければならない。
社会やユーザーのニーズに対する理解も必要となる。

加えて、競合企業の技術開発レベルどの程度であるのか?
自社のレベルはどの程度なのか。競合に対して強みも弱みも把握しなければならない。

一方、社会や環境に対する影響を与える事がないのか。等
このような複数の要素を俯瞰的に見ながら、具体的行動を決定する必要がある。

この幅広い、一連の状況を鑑み進むべき方向を決めるのが、技術経営の役割だ。

資源、原料、エネルギーを購入して、自社の技術を使って世の中に役立つ製品に変換する、
そしてその製品を世の中に送り出す事が目的だ。

技術経営で必ず出てくる言葉が、「魔の川」、「死の谷」、「ダーウィンの海」である。

魔の川とは、ある研究開発プロジェクトが、まず基礎研究から製品化を目指す開発段階へ進めるかどうかの関門のこと。製品化の見込みが立たず、研究に要したコストが水の泡になる様子を川にたとえている。

死の谷とは、開発段階から事業化段階へ進めるかどうかの関門。生産ラインや流通経路などを確保するべく、開発段階を上回る資源・資金を投入することになるため、落ちれば死ぬほどの深い谷にたとえられる。

ダーウィンの海とは、先の二つの関門を乗り越えて市場に出された製品やサービスが、競合他社との競争や顧客の反応にもまれて自然淘汰を生き残れるかどうかの関門で、プロジェクトの最終的な成否がここで決まるとされる。

それぞれこんな意味である。
技術経営はこの、3つの生涯をどうやってこえていくのかを議論し、戦略を立案するためにあるのだ是非まなんで欲しい。

 

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