以下、いまの到達点を「次チャットに貼って引き継げる」レベルで整理し、そのまま次の進め方(実験計画+実装の優先順位)までまとめます。

0. 結論(いま何ができているか)

  • SCOUTは /cmd_vel を自由に握れないが、/UtilNode/algo_move/UtilNode/algo_action で確実に動かせる
  • カメラは SCOUT側の /CoreNode/h264 から、h264_to_image.py/scout/camera/image_raw に変換して使える(保存はしない=流すだけ)。
  • Teach/Repeatのデータ整形(bag→画像、cmd突合、ROT除外、clean list)は一式揃っており、VPR評価(edges/windowed/benchmark)までのパイプラインは成立
  • auto_step_and_check.py により、実機で 「0.1m前進 → 停止確認 → 1枚撮影 → VPR照合 → 判定 → 次へ」 が回る。ログ(auto_log.csv / vpr_match.csv / step画像)が残る。
  • 実走行では 壁に接触して進めなくなったときに hold_window_fail が連続し、HOLDで安全停止できた(狙い通り)。
  • ToF /SensorNode/tofrange: -inf現状は衝突回避に使えない(無効値)。

1. 現状の運用フロー(実機)

1) 画像トピックを作る(必須)

  • h264_to_image.py/CoreNode/h264/scout/camera/image_raw
  • 保存はしない(流すだけ)

2) 自動ステップ走行(実験の中核)

auto_step_and_check.py で:
  • /UtilNode/algo_move で 0.1m 前進
  • /MotorNode/baselink_odom_relative などで停止確認
  • /scout/camera/image_raw から1枚保存
  • vpr_windowed.py を呼び出して teach 対応 idx を推定
  • 失敗指標(HOLD/LOWGAP/JUMP/REVERSEなど)で停止
  • auto_log.csvvpr_match.csv と step画像が残る

2. いま出ている重要な観測(研究的に強い)

A) 「壁に当たる→視界が変わらない→HOLD停止」

最後のログでは hold_window_fail が連続し、reason_code=HOLD で停止。 これは「位置推定が正しい」よりも、“進行不能の検出”として強い成果

B) 「見た目は一致しないのに idx が張り付く」

人間の目では teach画像と repeat画像が一致しない場面でも、VPRが同じ best_teach_idx に張り付くことがある。 これは異常というより、
  • 近接で視界が単調になる
  • windowedが局所に張り付く という現象で、“失敗(進行不能)局在化”の指標として使える

C) ToF は使えない(現状)

/SensorNode/tof-inf を返しており、現状は VPR単独停止で成立している。

3. 現状の課題(ただし優先度を付ける)

すぐ直さなくて良い

  • 起動が遅い(初期キャリブレーションが重い) → 研究としては本質ではない。あとで最適化でOK。

近いうちに必ず必要

  1. 「ぶつかる前に止める」安全層
    • ToFが無効なら、別手段が必要(例:ToFの有効化条件調査、あるいは別センサ/別topic)。
  2. 停止地点の “再現性” を取る
    • 同じ teach を使って別日に repeatし、どの idx で止まるかが再現できれば、研究として一気に強くなる。
  3. ログの位置情報が 0 の件(odom)
    • 解析のため、少なくとも「step数」「teach_idx」「画像」を主軸にし、odomは使えるなら後で改善。

4. 今後どう進めるべきか(最短ロードマップ)

ここからは「実験→結果→改善」のループを回すのが最短です。

Phase 1:再現性のある“停止実験”を確立(最優先)

目的:「どこで止まるか」を成果にする
  • 同じ teach(teach_20260109_route1)で repeatを複数回
  • 得るもの:
    • stop_step_id
    • stop_best_teach_idx
    • stop_reason_code(多分HOLD)
    • vpr_match.csv の停止直前3行
    • 停止時画像(step_XXXXX.png)
ここで **停止idxの分布(平均・分散)**が出せると、研究として成立します。

成果の言い方(論文向き)

  • “VPR-driven failure detection / failure localization”
  • “hold_window_fail as an operational failure metric”

Phase 2:安全層(衝突前停止)を作る

目的:壁ドンを減らす(実験の回転率を上げる) 優先順はこう:
  1. ToFが -inf になる条件を調べる
    • patrol/モード/設定/障害物検出のON/OFFで変わる可能性が高い
    • range が正常値になるなら一番簡単に解決
  2. ToFがダメなら次善策
    • stepを小さく(0.10 → 0.05)
    • “直進しないで止める”ルール(VPRの兆候を早めに使う)
      • hold_window_fail が 1回出たら「次の step を半分」にする、など

Phase 3:復帰(回避・バック・旋回)の研究へ

目的:止まったあとにどうするか(ここが次の論文ネタ) 最初は単純でOK:
  • STOPしたら
    1. nav_cancel
    2. 5cm後退(algo_move y=-0.05)
    3. 小旋回(algo_action rot 0.4 rad/s × 0.5s)
    4. もう一回VPR
  • これを “recovery policy” としてログ化

5. 次にやる具体タスク(あなた向けチェックリスト)

すぐやる(おすすめ)

  1. repeatを 同じ環境で3回回して、停止時の
    • auto_log最後3行
    • vpr_match最後3行
    • 停止画像 を集める
  2. 停止の teach_idx の分布を見る(±何で収束するか)

その次

  1. ToFが -inf じゃなくなる条件調査(設定/モード/トピック)
  2. ぶつかる前停止が可能なら auto_step_and_check に前段フィルタとして実装

必要なら、あなたがアップした auto_log.csv を元に「停止idxの分布」「hold連発の長さ」「sim/gapの推移」をこちらで表にして、研究結果として見える形に整形します。