授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版 厚生労働省)

・離乳の開始前に果汁やイオン飲料16を与えることの栄養学的な意義は認められていない。
・蜂蜜は、乳児ボツリヌス症17を引き起こすリスクがあるため、1歳を過ぎるまでは与えない。
・手づかみ食べは、生後9か月頃から始まり、1歳過ぎの子どもの発育及び発達にとって、積極的にさせたい行動である。
・牛乳を飲用として与える場合は、鉄欠乏性貧血の予防の観点から、1歳を過ぎてからが望ましい。

<食物アレルギーに関して>

・食物アレルギーの発症リスクに影響する因子として、遺伝的素因、皮膚バリア機能の低下、秋冬生まれ、特定の食物の摂取開始時期の遅れが指摘されている。
・乳児から幼児早期の主要原因食物は、鶏卵、牛乳、小麦の割合が高く、そのほとんどが小学校入学前までに治ることが多い。
・食物アレルギーの発症を心配して、離乳の開始や特定の食物の摂取開始を遅らせても、食物アレルギーの予防効果があるという科学的根拠はないことから、生後5~6か月頃から離乳を始める

アレルギー予防の観点から考える離乳食の進め方(2020)

食物アレルギー診療ガイドライン 2016

・食物アレルギーの発症予防のため,妊娠中や授乳中に母親が特定の食物を除去することは,効果が否定されているうえに,母親の栄養状態に対して有害であり,推奨されない.

・ハイリスク乳児に対して特定の食物の摂取開始時期を遅らせることも,発症リスクを低下させることにはつながらず,推奨されない.

・生後6カ月からごく少量の加熱鶏卵を段階的に導入した群において,12カ月まで加熱鶏卵を除去した群と比較し,有意に鶏卵アレルギーの発症を減少させることが示された

項目 JPGFA2016 としてのコメント
妊娠中や授乳中の
母親の食物除去
食物アレルギーの発症予防のために妊娠中と授乳中の母親の食物除去を行うことを推奨しない.
食物除去は母体と児に対して有害な栄養障害を来す恐れがある.
(完全)母乳栄養 母乳には多くの有益性があるものの,アレルギー疾患予防という点で完全母乳栄養が優れている
という十分なエビデンスはない
人工栄養 加水分解乳による食物アレルギーの発症予防には十分なエビデンスがない
離乳食の開始時期 生後 5~6 カ月頃が適当(わが国の「授乳・離乳の支援ガイド 2007」に準拠)であり,食物アレ
ルギーの発症を心配して離乳食の開始を遅らせることは推奨されない*1,*2
乳児期早期からの
保湿スキンケア
生後早期から保湿剤によるスキンケアを行い,アトピー性皮膚炎を30~50%程度予防できる可能
性が示唆されたが,食物アレルギーの発症予防効果は証明されていない.
プロバイオティクス/
プレバイオティクス
妊娠中や授乳中のプロバイオティクスの使用が児の湿疹を減ずるとする報告はあるが,食物アレ
ルギーの発症を予防するという十分なエビデンスはない.

*1:ピーナッツの導入を遅らせることがピーナッツアレルギーの進展のリスクを増大させることにつながる可能性が報告され,海
外,特にピーナッツアレルギーが多い国では乳児期の早期(4~10カ月)にピーナッツを含む食品の摂取を開始することが推奨され
ている.
*2:アレルギーを発症しやすい食物(ピーナッツ,鶏卵)を生後 3 カ月から摂取させることが,生後 6 カ月以降に開始するよりも食
物アレルギーの発症リスクを低減させる可能性が海外から報告されたが,安全に耐性を誘導する食物の量や質についてはいまだに不明な点があり,研究段階といえる.

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