はい。飛行によるよどみ点での圧力上昇は動圧に近く、非圧縮性近似で
ととれる。まず与えられた条件から気体定数を取るために(または直接理想気体則で)、
標準状態のデータより空気の比気体定数は
高度 4000m の空気密度は
速度
を代入すると、
よって選択肢で最も近いのは③ 270 hPa。
参考:よどみ | 副業の宮殿【PR】
技術士第一次試験-令和2年度機械部門Ⅲ-33解答例 | 技術士のたまご
PM=ρRTについて教えてください
はい。これは理想気体の状態方程式から来る関係で、次のように導けます。1. もとの形:モル数を使った理想気体の式
- :圧力(Pa)
- :体積(m³)
- :物質量(モル)
- :普遍気体定数( )
- :温度(K)
2. 質量密度
とモル質量
の関係
- モル質量 は 1 モルあたりの質量(単位:kg/mol)。たとえば空気なら約 。
- 質量 。
- 密度 なので、 。
3. 使い方の例(空気の密度を求める)
標準状態(たとえば 、 )で空気( )の密度は: (先の問題で使った値と一致します)4. 別の書き方:比気体定数を使う
モル質量で割って と書くと、 をその気体固有の比気体定数(specific gas constant)と呼び、たとえば空気では だからよく使う形は:5. 単位の確認
- の単位:
- の単位: で一致する。
6. 前提と注意点
- 理想気体近似(低圧・中温域で比較的よく成り立つ)。高圧や極端な温度では実在気体の補正(圧縮率因子など)が必要。
- はその気体の平均的なモル質量(混合気なら組成に応じた平均)。
必要なら、実在気体への補正、混合気の平均モル質量の計算、あるいはこの式を使った逆に温度や圧力を求める例も出せます。どちらがよいですか?
モル質量、普遍気体定数は温度や圧力や密度が変化しても不変ですか?
とても良い質問です。結論から言うと:✅ モル質量 (M) と 普遍気体定数 (R) は、温度・圧力・密度が変化しても**不変(一定)**です。 ただし、「どの気体を扱うか」によって値は変わる(特にモル質量)。
🔹 1. 普遍気体定数 (R)
- (R = 8.314462618\ \mathrm{J/(mol\cdot K)})
- この値は、どんな理想気体でも共通(普遍)な定数です。
- 物理定数なので、温度・圧力・密度に依存しません。
🔹 2. モル質量 (M)
- 定義:1モル(6.022×10²³個)の粒子の質量。
- 例:
- 空気:約 0.02896 kg/mol
- 水素:0.002016 kg/mol
- 二酸化炭素:0.04401 kg/mol
- 温度や圧力で変化しません。 ただし、混合気体(例:湿り空気)の場合は、成分比が変わると平均モル質量 (M_\mathrm{mix}) が変わります。
🔹 3. 比気体定数 (R_s)
モル質量 (M) を使って、 [ R_s = \frac{R}{M} ] と定義されます。これは気体固有の定数(空気なら約 287 J/(kg·K))。 つまり、(R_s) は気体の種類が変わらなければ一定ですが、混合比が変われば変わります。🔹 4. 注意点:実在気体では例外も
高圧・低温などで分子間力が効いてくる「実在気体」では、 理想気体式 (pV = nRT) が厳密には成り立たず、補正係数(圧縮係数 (Z))を導入します: [ pV = ZnRT ] しかしこの場合でも、(R) 自体は変わらず、変化するのは (Z)(気体の性質による偏差)です。✅ まとめ
| 項目 | 記号 | 変化する? | 備考 |
|---|---|---|---|
| 普遍気体定数 | (R) | ❌ 不変 | すべての理想気体で共通 |
| モル質量 | (M) | ❌(ただし混合比で変わる) | 物質固有の定数 |
| 比気体定数 | (R_s = R/M) | △(気体の種類で変化) | 空気:287 J/(kg·K) |
| 圧縮係数 | (Z) | ✅ 変化 | 実在気体補正項 |
もしよければ、この内容を「理想気体と実在気体の比較表」つきで図解した教材風スライド画像にすることもできます。作成しましょうか?




