【2018年_M Fiedler】Understanding and Improving Your Results in Fusion 360 Simulation
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https://static.au-uw2-prd.autodesk.com/Class_Handout_MFG225930_Understanding_and_Improving_Your_Results_in_Fusion_360_Simulation_Michael_Fiedler.pdf
はじめに・講師概要
目的:Fusion 360シミュレーションの結果を最大限に活用するため、結果の閲覧方法、信頼性向上、よくある問題の発見と対処法を学ぶ 。
講師:Mike Fiedler(Autodesk 社サポートスペシャリスト)。機械工学士として、蒸気タービンや板金プレス成形の経験を経て1999年よりFEAサポートに従事、2009年よりAutodesk在籍 。
学習目標
Fusion 360のシミュレーション結果を調査・解析するツールを理解する
シミュレーション結果の信頼性を高める方法を学ぶ
よくある結果関連の問題点を発見する
問題の原因を究明し、対処・回避方法を習得する
1. 結果を調査するためのツール【学習目標1】
1.1 レジェンド(凡例)
静的応力:デフォルトで安全率(Safety Factor)を表示。応力、変位、反力、ひずみ等に切替可能 。
モーダル振動:全モーダル変位のタグ表示のほか、方向成分や固有振動数(モード番号で切替)を確認可能 。
座屈・非線形・形状最適化・イベントシミュレーション・熱解析・熱応力:それぞれ固有の結果項目とスライダー/チャート機能でステップ解析も行える。
1.2 ツールバー
Results ツール:変形倍率、アニメーション、ワイヤーフレーム表示、収束プロット、レポート生成、ソルバデータへのアクセスなど 。
Inspect ツール:表面/ポイントプローブ、反力集計、スライス面作成など、詳細な値取得に有用 。
1.3 ブラウザ(左ペイン)
結果ビューへの切替、解析設定のプリチェック、ソルブ、アダプティブメッシュリファイン、アニメート等へのアクセス 。
2. 結果の信頼性を高める方法【学習目標2】
変位(Displacement)の確認:FEAの基礎方程式{F}=[K]{x}から、まず変位が妥当か確認。変位異常は荷重・拘束・材料設定ミスを疑う 。
ワイヤーフレームのトグル:変形形状と元形状の比較に有効 。
変形倍率の調整:倍率を上げ下げし、実際の挙動を視覚的に把握 。
反力(Reactions)の集計:拘束部での反力和が想定荷重と一致するかチェック 。
アダプティブメッシュリファイン:自動で要素を絞り込み、収束性を高める。収束プロットで確認
。
手計算との照合:解析結果を教科書・理論値や物理試験結果と比較し、整合性を確認
。
他のFEAプログラム比較:Inventor Simulation や Nastran In-CAD などで同一モデルを検証し、結果に一貫性があるか確認
。
シンメトリー利用:対称モデルで拘束・計算コストを最適化しつつ再検証。
チュートリアル・AVEs:公式チュートリアルやAccuracy Verification Examplesでベンチマーク解析を実施。
3. よくある結果関連の問題点【学習目標3】
安全率(Safety Factor)の異常
<1:設計が材料強度を超過。局所的なら拘束条件見直し、広範囲なら荷重・材料・拘束ミスを疑う
。
≈1:マージナル状態。アダプティブメッシュ実行や線形→非線形解析への切替を検討。
変位値が大きすぎ/小さすぎ:メッシュ粗さの影響。粗メッシュは剛性過大→変位過小を招く。
特異点(Singularities):鋭角コーナーや点荷重、拘束端部などで発生。メッシュ精緻化しても応力が増大し続ける
。
応力集中(Stress Concentrations):穴あき、ノッチ、直径肩部など。メッシュ精錬で収束する傾向
。
4. 問題の対処・回避方法【学習目標4】
安全率 < 1:
局所的:拘束位置や荷重入力をわずかにずらす。
広範囲:荷重・材料・拘束の設定ミス確認後、非線形解析での剛塑性挙動解析を検討
。
安全率 > 設計基準だが過剰:軽量化/低コスト材料、形状最適化解析で不要部材の削除を検討
。
応力結果が低い:メッシュ粗さや要素種(線形→二次要素、曲面要素)の見直し、クラウドソルブで複数メッシュ解析実行
。
応力結果が高い:局所的であれば拘束条件変更、線形解析で降伏超過なら非線形解析や座屈解析を実施
。
特異点への対処:探査プローブで影響範囲を確認し、コーナーにフィレット追加や荷重分散用ジオメトリを挿入
。
応力集中への対処:形状最適化で不要部材を除去、アダプティブメッシュやパラボリック要素で収束性向上
。
結論
本ハンドアウトはFusion 360シミュレーションの結果解析を体系的にカバーし、即座に使えるツール操作から実務的な信頼性検証、問題発見・対策までを網羅しています。学んだ手法を活用すれば、より効率的かつ確実にシミュレーション結果を活用できるでしょう。





