【GPT-3による要約】

フライス加工や研削加工を行う際のワークの位置決めや固定方法について、さまざまな方法をご紹介しています。位置決めの方法は、ワークの大きさや形状、固定するために必要な力の大きさによって異なります。大きなワークでは位置決め部材を使用し、小さなワークではピンを使用して位置決めを行うこともあります。また、ワークの形状によっては、テーブルに固定するためのクランプの種類も異なります。六面体加工では、ワークが移動口金の中心より少し下に取り付けられます。研削加工では、砥石を機械に取り付け、ドレッサーでツルーイングを行います。ガラスやセラミックなどの非磁性体のワークは、台座とワックスを使って平面研削盤に取り付けます。

【ひろゆきによる読み聞かせ(“Voiced by coefont.cloud”)】

取付具とその機構

固定平面による位置決め

固定平面による位置決めにおいては、着座面と位置決め面の角部に必ず逃げ溝を設ける必要があります。
角部に逃げ溝がないと、切りくずやゴミなどにより、工作物の位置決め精度が悪くなります。

半径の大きな工作物の場合の位置決め

通常の円筒工作物の場合には、Vブロックを用いて位置決めをします。
しかしながら、工作物の直径が非常に大きい場合には、Vブロックを使用することが難しいので、片Vブロックを2個、フライス盤のテーブルまたはプレートに設置し、それらの上に工作物を載せて位置決めをします。

また円筒ではなく、角の半径の大きな工作物の場合には、片Vブロックと平行台を用いて位置決めをします。
そしてプレートのような平面上に大きな直径の板状工作物を位置決めする場合は、2個のピンを用いて位置決めをします。

加工負荷の大きさによる位置決め

加工負荷が大きいか否かによって、位置決めの仕方がことなります。

加工負荷が小さい場合は、荷重を線接触で受けるピンにより位置決めをすることができます。

加工負荷が大きい場合は、位置決めエレメントで位置決めをします。
この場合は位置決めエレメントの面で受けるので、変形が生じにくく、正確な位置決めができます。

締め金(クランプ)

通常、締め金は、フライス盤などのテーブルに、工作物をそのT溝を利用して取り付ける際に用いられます。
その場合、工作物の形状などにより、使用する締め金形状が異なります。

平面工作物の場合は、平らな締め金(プレーンクランプ)が、また段付き工作物の曲がった締め金(クランプアヒル形)が用いられます。
U字型締め金、支持台が不要な脚付きのもの(レッグクランプ)を用いたりもします。

段付き支持台

ジャッキと同様、締め金とともに用いられるのが段付き支持台(ステップブロック)です。
段付き支持台の場合は、2個の組み合わせで高さ調整をすることも可能です。

 

カム

カムは偏心円板の回転を利用して工作物を締め付けるものです。

【機械設計の知識がやさしくわかる本】運動を伝えるメカ機構 締結部品

トグル(リンク機構)

トグルはリンク機構を利用したクランプユニットです。
操作性が良く簡便ですが、クランプ力があまり大きくないので、工作物に大きな負荷が作用する場合は、適用しにくいという不都合があります。

自由度と、リンク機構の基本のいろいろ

 

六面体加工

6面体加工のやり方【フライスの基本は6F加工】

<補足>

丸棒での固定:取付位置は移動口金の中心部よりやや下に取り付けます。口金の中心より非常に高く丸棒をセッティングすると、締め付けにより移動口金が開いてしまい、工作物の保持力が小さくなる場合があります。

 

研削といしのとりつけ

研削盤にといしを取り付けたときは、ドレッサによりツルーイング(振れ取り)をします。
この場合、といしのバランス調整を行うので、乾式でツル―イングをします。
湿式で行うと、バランス調整時にといし中の湿気が移動するので、正確なバランス調整ができません。

 

ワックスによる取り付け

セラミックスやガラスなどの非磁性体工作物にはその方法が適用できません。
そのためガラスやセラミックスなどの工作物の平面研削盤への取り付けは、通常ベース台とワックスを持いて行われます。

 

 

もっと知るには・・・

絵とき「治具・取付具」基礎のきそ