著者:副業の宮殿|製造業に携わる現役エンジニア。技術士試験対策書籍をKindleで複数出版。技術ブログ「副業の宮殿」にて製造業DX・AI活用の情報を発信中。

保険・医療費の最適化が資産形成に与える影響

資産形成において「いかに稼ぐか」と同様に重要なのが「いかに守るか」です。保険料や医療費は生涯で数百万円〜数千万円になり得る支出です。適切な保険見直しと医療費の賢い管理は、実質的な手取り収入の増加につながります。「保険は万が一のための保障」という本質を理解した上で、必要な保険だけに絞ることが資産形成の重要な一要素です。

日本の公的保険制度を正しく理解する

まず日本の優れた公的保険制度を理解することが保険見直しの出発点です。①健康保険(国民健康保険):医療費の自己負担が原則3割。高額療養費制度により月の医療費自己負担に上限があります(年収370万円以下で月57,600円まで)。②傷病手当金:会社員が病気・怪我で働けない場合、最大1年6ヶ月間、給与の約3分の2が支給されます。③障害年金:重大な障害を負った場合、生涯にわたる年金が支給されます。これらの公的保障が充実しているため、「民間保険で全てをカバーしなければ」という不安は過剰な場合が多いです。

見直すべき保険と残すべき保険の基準

保険見直しの基準を説明します。見直し・解約を検討すべき保険:①貯蓄性の低い高額な生命保険(掛け捨て以外の過剰な死亡保障)②医療保険・がん保険(高額療養費制度で十分カバーされる場合)③学資保険(NISAでの運用の方が高リターンになる場合が多い)④個人年金保険(iDeCoやNISAの方が有利な場合が多い)。残すべき保険:①生命保険(扶養家族がいる場合の収入保障)②就業不能保険(長期の働けない状態に備える)③火災保険・地震保険(住宅への損害リスク)。「自分で準備できないリスクだけ保険でカバーする」という原則が保険最適化の基本です。

医療費の賢い管理と節税

医療費を賢く管理して節税する方法を紹介します。①医療費控除:1年間の医療費が10万円(または総所得の5%)を超えた場合、超えた部分が所得控除になります。確定申告で申告することで還付金を受け取れます。交通費(電車・バス)も対象になるため領収書・交通費記録を保管しましょう。②セルフメディケーション税制:特定の市販薬購入費が年1.2万円を超えた場合、超えた部分が控除対象になります。③健康管理への投資:定期検診・歯科検診・ジム利用費は節税にはなりませんが、将来の医療費を大きく削減します。予防に1万円使うことが、将来の治療費100万円を防ぐ可能性があります。

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【免責事項】本記事は情報提供を目的としており、特定の投資を推奨するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。投資判断はご自身の責任において行ってください。