【電検3種(R2年度)】電力科目:問2 [解答:③] <解説・参考> 〇解説 (ア) 復水器は蒸気タービンで仕事をした排気蒸気を冷却するものです。抽気はタービン中段から取り出し,再生サイクルで給水加熱器等に供給される蒸気です。 (イ) 汽力発電設備の熱効率を上げるためには,復水器内部の真空度は高く保持する必要があります。真空度が高いとは圧力が非常に低い状態のことを言います。 (ウ) 復水器の真空度を上げると引っ張る力が強くなり,排気蒸気の圧力は低下します。 (エ) 復水器の真空度を上げると熱効率が向上します。熱効率とは熱量換算で,燃料の入熱に対して発電機がどれだけ発電したかを示す指標です。利用率は定格出力で最大時間運転した際の発電量に対する実際の発電量を表すもので,どれだけ効率よく設備を利用したかを示す指標です。 (オ) 復水器の損失は汽力発電設備の熱サイクルの中で最も大きいです。 〇参考 汽力発電(電気事業連合会)   【おすすめテキスト】