Bambu Labはどれを買えばいい?A1 mini・P2S・AMS・フィラメント選びを個人向けに整理

目次

はじめに

Bambu Labの3Dプリンターは、高速で扱いやすく、初心者でも高品質な造形をしやすいことで人気があります。一方で、A1 mini、A1、P1S、P2S、X2D(旧X1 Carbon)など機種が多く、AMS付きComboの種類も複雑で、初めて買う人にはわかりにくいのが実情です。

この記事では、個人でBambu Labを買う前提で、機種選び、AMSの違い、フィラメント選び、追加で買うべき消耗品を整理します。なお、価格・在庫・ラインナップは変動が激しい分野のため、購入前に必ず公式ストアで最新情報をご確認ください。

まず結論

個人で買うなら、用途別に次のように考えるとよいでしょう。

  • 安く始めたい、小物中心:A1 mini Combo
  • 少し大きいものも作りたい:A1 Combo
  • 実用品、ケース、屋外部品も作りたい:P2S Combo
  • カーボン/ガラス繊維入りや高機能材料を多用したい:X2D(旧X1 Carbonの後継フラッグシップ)以上

予算が許すなら、次の2台構成もおすすめです。

  • A1 mini Combo:小物、教材、フィギュア、PLA/PETG、多色サンプル用
  • P2S Combo:実用品、植木鉢、治具、ASA、PETG-CF、PLA-CFなど用

1台だけ選ぶなら、用途で分けましょう。

  • 小物中心なら A1 mini Combo
  • 万能に使いたいなら P2S Combo
  • 価格と造形サイズのバランスなら A1 Combo

A1 miniとA1の違い

A1 miniとA1は、基本性能やAMS lite対応は似ていますが、一番大きな違いは造形サイズです。

  • A1 mini:180 × 180 × 180 mm
  • A1:256 × 256 × 256 mm

A1 miniは省スペースで安く、初めての1台に向いています。小物、フィギュア、キーホルダー、スマホスタンド、鉢ラベルなどなら十分な広さです。

A1は造形サイズが大きいため、ケース、収納用品、少し大きな部品、植木鉢、実用品を作りたい人に向いています。迷ったら、置き場所と作りたいものの大きさで選ぶとよいでしょう。

A1 ComboとA1 AMS 2 Pro Comboの違い

A1本体は同じで、違いは付属するAMSです。

  • A1 Combo:AMS lite付き
  • A1 AMS 2 Pro Combo:AMS 2 ProとAMS Hub系が付属

AMS liteは、安く4色印刷を始められる装置です。PLA中心で多色印刷を楽しみたいなら十分でしょう。

AMS 2 Proは、密閉保管や乾燥機能、将来的な拡張性があります。PETGや湿気を気にする材料を使う人、フィラメント保管も楽にしたい人に向いています。

ただし、価格差があるため、初めての1台ならA1 Comboでも十分なことが多いです。

A1 mini ComboとA1 mini AMS 2 Pro Comboの違い

A1 miniでも、本体は同じでAMSが違います。

  • A1 mini Combo:AMS lite付き
  • A1 mini AMS 2 Pro Combo:AMS 2 Pro付き

A1 miniは造形サイズが小さく、材料もPLA/PETG/TPU中心で使う機種なので、AMSを高機能化するよりも、作れるサイズを重視してA1やP2Sに上げる方が満足度が高い場合もあります。

個人で初めて買うなら、A1 mini Comboで十分です。湿気管理や保管性を重視するなら、AMS 2 Pro付きも候補になります。

P1SとP2Sの違い

P1SとP2Sはどちらも密閉型で、造形サイズは256mm角です。ただし、P2Sは新しい世代の機種として、使いやすさや失敗検知が強化されています。

主な違いは次の通りです。

  • P2Sは操作画面が大きく使いやすい
  • P2SはカメラやAI検知が強化されている
  • P2Sは押出系やノズル交換性が改善されている
  • P2SはP1Sより材料対応に余裕がある
  • P2S ComboはAMS 2 Proとの組み合わせになる

価格重視ならP1S。長く使う、失敗を減らしたい、実用品や屋外部品まで作りたいならP2Sが向いています。

P2S Comboと本体+AMS別購入はどちらがよいか

Bambu Labでは、本体とAMSを別々に買うこともできます。

ただし、AMSを使う予定があるなら、Comboの方が安くなることが多いです。特にP2S Comboは、本体単体+AMS 2 Proを別々に買うより割安になりやすい傾向があります。

多色印刷やフィラメント自動切り替えを使う予定があるなら、最初からComboを選ぶのがおすすめです。逆に、単色印刷だけでよい、予算を抑えたい、後で必要になったらAMSを買いたいという人は、本体のみでもよいでしょう。

購入時に一緒に買いたいもの

3Dプリンター本体だけでなく、以下も一緒に買うと安心です。

  • PLAフィラメント
  • PETGフィラメント
  • ASAフィラメント
  • 予備ホットエンド
  • 0.4mm硬化鋼ノズル
  • 0.6mm硬化鋼ノズル
  • 0.2mmノズル
  • 予備ビルドプレート
  • 液体接着剤またはスティックのり
  • PTFEチューブ
  • フィラメント保管箱または乾燥機

最初はPLAを数本、PETGを数本買うとよいでしょう。屋外用や植木鉢を作るならASAも候補になります。

屋外用・植木鉢に向くフィラメント

屋外で使うなら、第一候補はASAです。手軽さ重視ならPETGでもよいでしょう。

  • PETG:水に強く、印刷しやすい。植木鉢や屋外の簡易部品に向く
  • ASA:紫外線、雨、熱に強い。長期屋外使用に向く
  • PLA:屋外や直射日光には不向き。夏場に変形する可能性がある

植木鉢なら、まずはPETGで作るのが簡単です。直射日光に長く当たる場所で使うならASAがよいでしょう。

設計面では、以下に注意してください。

  • 底に排水穴を作る
  • 壁厚を2〜3mm以上にする
  • 大きい鉢は反りに注意する
  • 黒は熱を持ちやすいので、屋外では白・グレー系も検討する
  • 水がにじむ場合は、壁を厚くするか内側をコーティングする

機種ごとの対応フィラメント

ざっくり整理すると以下の通りです。

  • A1 mini / A1:PLA、PETG、TPU、PVA向き。ABS、ASA、PC、PA、CF/GF入りは非推奨
  • P1S:PLA、PETG、TPU、PVA、PET、ABS、ASA、PA、PCにある程度対応
  • P2S:PLA、PETG、ABS、ASA、TPU、PET、PVA、PLA-CF、PETG-CF、ABS-GF、ASA-CFなどに対応
  • X2D(旧X1 Carbon):PA、PC、カーボン/ガラス繊維強化フィラメントにより向く
  • H2D/H2S系:さらに高機能材料に対応しやすい

個人用途では、最初から高機能材料を使う必要はありません。まずはPLA、PETG、慣れてきたらASA、さらに必要ならCF/GF入りを試すとよいでしょう。

補足: かつてのフラッグシップ機であるX1 Carbonは2026年3月末に生産終了となり、現在は後継機のX2Dが同ポジションを引き継いでいます。X1 Carbon自体は販売店に在庫が残っている場合がありますが、これから新規に購入するなら基本的にX2Dが選択肢になります(ファームウェア更新は2027年5月まで、部品供給は2031年3月まで継続予定とアナウンスされています)。

カーボン/ガラス繊維入りフィラメントはX2D(旧X1 Carbon)でないとだめか

X2D(旧X1 Carbon)は、その名の通りカーボン/ガラス繊維入りフィラメントに強い機種です。

ただし、P2SでもPLA-CF、PETG-CF、ASA-CF、ABS-GFなどは使えます。違いは、使えるかどうかではなく、どこまで安心して使えるかです。

  • P2S:PLA-CF、PETG-CFなどの入門〜中級の繊維入りに向く
  • X2D(旧X1 Carbon):PA-CF、PC-CF、PAHT-CFなど本格的なエンプラ系繊維入りに向く

CF/GF入りを使うなら、硬化鋼ノズル、できれば0.6mmノズルを使いましょう。ステンレスノズルは摩耗しやすいため注意が必要です。

ホットエンドとビルドプレートの選び方

P2S用とA1 mini用ではホットエンドが違うため、互換性に注意してください。

また、シリコンソックはホットエンド本体ではなく、ホットエンドにかぶせるカバー部品です。交換用ノズルとして間違えて買わないようにしましょう。

おすすめの構成は以下の通りです。

  • P2S:0.4mm硬化鋼ホットエンドを予備で1本
  • P2S:0.6mm硬化鋼ホットエンドもあると実用品向き
  • A1 mini:0.4mm予備
  • A1 mini:細かい造形用に0.2mmも便利
  • ビルドプレート:テクスチャードPEIの予備を用意
  • PETGやASAには接着剤を使うと安定しやすい

個人購入時の注意点

個人で公式ストアから購入する場合は、セール価格やCombo価格を確認しましょう。本体とAMSを別々に買うより、Comboの方が安いことが多いです。

購入前に確認したいことは以下の通りです。

  • 公式ストアのセール価格
  • Comboと単体購入の価格差
  • 送料
  • 納期
  • 保証
  • 初期不良時の対応
  • 必要な消耗品が同時に買えるか
  • ホットエンドやビルドプレートの対応機種

セール中は価格が変わるため、価格は変動するものとして、購入前に必ず公式ストアで確認してください。 また、Bambu Labは機種の入れ替わりが速い分野でもあるため(X1 CarbonからX2Dへの切り替わりが好例です)、記事内の機種名も購入時点の最新ラインナップと照らし合わせることをおすすめします。

最終的なおすすめ構成

安く始めたい人

  • A1 mini Combo
  • PLA 3〜5本
  • PETG 1〜2本
  • 0.2mmノズル
  • 予備ビルドプレート

小物から実用品まで作りたい人

  • A1 Combo
  • PLA 4〜8本
  • PETG 2〜4本
  • 予備ホットエンド
  • 予備ビルドプレート

本格的に使いたい人

  • P2S Combo
  • PLA、PETG、ASA
  • 0.4mm硬化鋼ホットエンド
  • 0.6mm硬化鋼ホットエンド
  • テクスチャードPEIプレート
  • 接着剤
  • フィラメント乾燥・保管用品

カーボン/ガラス繊維入りを本格的に使いたい人

  • P2SでもPLA-CF、PETG-CFから試せる
  • PA-CFやPC-CFを多用するならX2D(旧X1 Carbon)以上を検討

まとめ

Bambu Labを個人で買うなら、最初に「何を作りたいか」を決めるのが大事です。

  • A1 miniは小物・教育・PLA/PETG用途
  • A1は大きめの小物や実用品まで対応しやすい
  • P2Sは実用品・屋外品・ASA・CF/GF入り入門用途に向く
  • X2D(旧X1 Carbon)は本格的な繊維入り・エンプラ用途に向く
  • AMS付きComboは、AMSを使う予定があるなら割安になりやすい

初めてならA1 mini ComboまたはA1 Combo。最初から実用品や屋外部品まで作りたいならP2S Combo。カーボン/ガラス繊維入りやPA-CF、PC-CFを多用するならX2D(旧X1 Carbon)以上を検討しましょう。

価格だけでなく、造形サイズ、対応フィラメント、AMSの種類、追加消耗品まで含めて選ぶと失敗しにくくなります。


本記事の価格・機種ラインナップは執筆時点の情報です。Bambu Labは製品の入れ替わりが速いため、購入前に必ず公式ストアで最新の価格・在庫・仕様をご確認ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

目次