著者:副業の宮殿|製造業に携わる現役エンジニア。技術士試験対策書籍をKindleで複数出版。技術ブログ「副業の宮殿」にて製造業DX・AI活用の情報を発信中。

工場のエネルギーコストは固定費の中でも削減余地が大きい領域です。省エネ診断を体系的に実施することで、10〜30%のエネルギー削減が可能なケースも多いです。本記事では省エネ診断の具体的な手順を解説します。

省エネ診断のステップ1:エネルギー消費の見える化

まず工場全体の電力・ガス・熱エネルギーの消費量と費用を把握します。電力会社の請求書・電気メーター・デマンド監視システムのデータを収集し、月別・時間帯別の消費パターンを分析します。設備別の消費量を把握するため、サブメーター(分岐計測器)の設置が有効です。

省エネ診断のステップ2:主要省エネポイントの特定

モーター・ポンプ・圧縮機:インバーター化で30〜50%削減可能なケースがある。②照明:LED化で40〜60%削減。③空調・換気:インバーター化・温度設定最適化・外気取入れ制御。④蒸気・ボイラー:断熱改善・スチームトラップ点検・廃熱回収。⑤コンプレッサー:エア漏れ修理(全体の20〜30%がエア漏れの場合がある)・圧力最適化。

省エネ補助金の活用

経済産業省・環境省の省エネ補助金(省エネルギー設備導入補助金・ZEB補助金等)を活用することで、設備投資の1/2〜2/3を補助金でまかなえるケースがあります。補助金申請には省エネ診断結果が必要なため、診断と補助金申請はセットで進めることをおすすめします。

まとめ

省エネ診断は「計測→分析→対策→効果確認」のPDCAです。まずサブメーターまたはクランプ電流計で主要設備の消費電力を計測し、TOP3消費設備を特定することから始めましょう。