電池の持ちのよさは、長時間使用できるかどうかということなので、使い始めから電池が切れるまでに取り出すことができる電気量のことになります。
電池から取り出せる電気の量は、基本的にはどれだけの活物質が詰め込まれているかに左右され、電池の水タンクモデルではタンクに入った水の量に当たります。
これを電気容量といいます。
電気容量の単位は本来C(クーロン)です。
しかし、電池ではAh(アンペア時、またはアンペアアワー)を使います。
電池の単位であるA(アンペア)は、単位時間に流れる電気量を表し、1秒間に1Cの電気量が流れるときの電流の大きさが1Aとなります。
したがって、1Aの電流が1時間流れたときの電気量は、1時間は3600秒なので[1Ah=3600C]になります。
比容量は、単位質量当たりの電気容量
乾電池では、単5形より単3形、単3形より単1形のほうがサイズが大きい分だけ活物質の量も多いので、大容量になります。
マンガン乾電池の場合は、仮に100mAの電流を連続放電すると、単1形では約60時間持ち、単3形では約6.8時間持ちます。
つまり、単1形は単3形の約8.8倍長持ちします。
このように、電気容量は電池サイズが大きい方が有利になりますので、異なる種類の電池どうしでは同サイズでない限り正しく性能比較できません。
そこで、電気容量(Ah)を電池の質量で割って、単位質量当たりの電気容量を求めます。
これを比容量(または重量容量密度)と呼び、単位は[Ah/kg]もしくは[mAh/g]になります。
この二つの単位の数値は同じになります。
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