https://www.jstage.jst.go.jp/article/sicejl/52/1/52_11/_pdf/-char/ja

この文書は、超精密・微細切削加工技術に関する研究を紹介しています。特に、超硬合金金型の超精密切削加工、チタン合金の微細溝切削、およびニオブ酸リチウムの延性モード切削についての研究事例が示されています。

超硬合金金型の超精密切削加工では、単結晶ダイヤモンド工具と焼結ダイヤモンド工具(PCD)を使用しています。単結晶ダイヤモンド工具の方が、仕上げ面の粗さや工具の摩耗において優れていることが示されています。

チタン合金のミリング加工においては、マイクロエンドミルが使用されており、チタンの高速切削と微細加工の可能性について検討されています。この研究では、マイクロエンドミル加工における切削油剤の使用が付着物の発生を抑制するのに有効であることが示されています。

ニオブ酸リチウムの延性モード切削では、脆性材料であるニオブ酸リチウムを微細切削条件下で加工することにより、延性モードによる切削が可能であることが示されています。また、結晶方位が仕上げ面の性状に影響を与えることが確認されています。

この文書は、生産加工技術の最新動向として、超精密・微細切削加工技術の重要性とその応用例を明らかにしています。​

 

実験に使われた機器を教えてください

文書に記載されている実験に使用された機器は以下の通りです:

超硬合金金型の超精密切削仕上げにおいて使用された機器:

超精密切削加工機(東芝機械株式会社、ULC-100A)が使用されています。この機器には空気静圧主軸が備わっており、超硬合金の正面旋削に使用されました。
微小径エンドミルを用いたチタン合金のミリング加工において使用された機器:

主軸回転数が18000min−1および70000min−1の2種類のエンドミル加工機が使用されました。一方の加工機は高速主軸を採用し、X-Y軸は精密位置決めテーブルで構成されており、Z軸は手動式の位置決め機構となっています。もう一方の加工機では、高速主軸を採用し、X-Y軸には空気静圧案内とリニアモータが使用されています。
ニオブ酸リチウムの延性モード切削において使用された機器:

超精密切削加工機(東芝機械、ULC-100A)が再び使用されています。この機器を用いて単結晶ダイヤモンド工具によるニオブ酸リチウムの旋削加工が行われました。
これらの機器は、超精密および微細切削加工の実験において中心的な役割を果たしています​​。

ULC-100Aの移動精度は分かりますか?

文書中では、ULC-100Aの具体的な移動精度についての直接的な言及はありません。しかし、文書が超精密切削加工機としてULC-100Aを使用していることから、この機器が非常に高い精度での加工が可能であることは示唆されています。超精密切削加工機は、通常、ナノメートル単位(またはそれ以下)の精度で動作するよう設計されています。

特定の機械の移動精度やその他の技術的な詳細を知りたい場合は、機器の製造元である東芝機械株式会社の提供する技術資料や公式な仕様書を参照するのが最適です。これにより、ULC-100Aの移動精度やその他の性能指標に関する正確な情報を入手できます​​。

 

超精密非球面・自由曲面加工機 ULC/ULGシリーズ,LGシリーズ