株主優待は近年、廃止や改悪が増える一方で、新設・拡充の動きも活発です。2026年1月だけでも42社が優待の新設・拡充を発表しており、制度自体は見直されながらも盛り上がりを見せています。この記事では、目的別(利回り重視・日常生活・外食・長期保有・少額投資)におすすめの優待銘柄を整理し、あわせて「改悪されにくい優待の見分け方」も紹介します。
投資する際は、優待の「もらえる嬉しさ」だけでなく、優待利回り(株価に対して優待の価値がどれくらいの割合になるかを示す指標)、配当+優待の総合利回り、企業の業績、そして改悪リスク(優待の内容が縮小・廃止される可能性)を合わせて確認するのがおすすめです。
総合的におすすめの株主優待銘柄
まずは、タイプ別の代表銘柄を一覧で確認しましょう。
| 銘柄 | 優待の内容 | 向いている人 |
|---|---|---|
| イオン | オーナーズカードによる買物キャッシュバック | 普段からイオンを利用する人 |
| すかいらーくホールディングス | グループ店舗で使える食事券 | 外食が多い人 |
| 日本マクドナルドホールディングス | バーガー・サイド・ドリンクの引換券 | 家族で利用したい人 |
| KDDI | カタログギフトなど | 長期保有で配当も狙いたい人 |
| ヒューリック | 高級カタログギフト | 長期投資でじっくり増やしたい人 |
| ヤマダホールディングス | 買物優待券 | 家電購入の予定がある人 |
| ビックカメラ | 買物券(長期保有で増額) | 日用品もまとめて買いたい人 |
| クリエイト・レストランツ・ホールディングス | 幅広い系列飲食店で使える優待券 | 外食好きな人 |
① 利回り重視で選ぶなら
優待利回りだけで8%を超える銘柄もあり、2026年のランキングでも上位に入っているのがI-neとチェンジホールディングスです。金券・デジタルギフト系は総じて高利回りの銘柄が多い傾向にあります。
ただし、利回りの高さだけで飛びつくのは要注意です。次のようなケースでは、その後に優待が縮小・廃止されるリスクがあるため、配当や業績もあわせて確認しましょう。
- 優待を新設した直後で実績が少ない
- 業績が不安定
- 株価が急騰し、結果的に利回りが高く見えているだけ
② 日常生活で最もお得な優待
イオン
買物金額に応じたキャッシュバックに加え、イオンシネマの割引、条件を満たせば専用ラウンジも利用できます。年間数十万円をイオンで買物する家庭には特に効果が大きい優待です。
ビックカメラ
買物券がもらえるうえ、長期保有で券面額が増額される仕組みがあります。グループ店舗のコジマでも使えるため、家電だけでなく日用品の購入にも使い勝手が良い優待です。
ヤマダホールディングス
家電に加えて日用品の購入にも使える優待券がもらえます。比較的少額の投資からでも始めやすく、人気の高い銘柄です。
③ 外食好きにおすすめの優待
すかいらーくホールディングス
ガスト・バーミヤン・しゃぶ葉・夢庵など、系列店舗で幅広く使える食事券が特徴です。使い勝手の良さから、2026年6月の人気優待ランキングでも上位に入っています。
クリエイト・レストランツ・ホールディングス
磯丸水産・かごの屋・デザート王国など、店舗数が多いのが強みです。長期保有向けの優遇制度もあり、使い続けやすい優待といえます。
日本マクドナルドホールディングス
バーガー・サイドメニュー・ドリンクの引換券がそれぞれもらえます。家族での利用に人気が高く、定番の優待銘柄です。
④ 長期保有で選ぶなら
ヒューリック
長期保有するほど内容が充実するカタログギフトがもらえます。配当も比較的高めで、優待と配当の両方を狙いたい人に向いています。
KDDI
配当が安定している上に優待制度も人気があり、配当目的の投資との相性が良い銘柄です。
⑤ 少額投資から始めるなら
- 丸善CHIホールディングス:100株保有で500円分の商品券がもらえ、書店をよく利用する人に人気です。
- パーク24:2026年に優待を新設したばかりの銘柄です。
優待が「改悪されにくい」企業の見分け方
次のような特徴を持つ企業は、優待を比較的継続しやすい傾向があります。
- 個人株主を優待目的で増やしたいと考えている企業
- 利益率が高く、優待コストを負担しやすい企業
- 自社の商品・サービスを優待にしている企業(仕入れコストが低く済むため)
- 長期保有者向けの優遇制度を用意している企業
反対に、次のような企業は優待の縮小・廃止が起きやすい傾向があります。2026年も複数社が優待廃止を発表しています。
- QUOカードのみを配布している企業
- デジタルギフトのみを配布している企業
- 業績が悪化している企業
まとめ:筆者ならこの5銘柄を選ぶ
最後に、目的別のバランスを考えて筆者が選ぶなら、という視点で5銘柄をまとめます。
- イオン(生活費の節約に直結)
- ビックカメラ(使い勝手の良さが際立つ)
- すかいらーくホールディングス(家族での利用に向く)
- ヒューリック(長期保有向け)
- KDDI(配当と優待のバランスが良い)
この5社は「実際に使いやすい」「配当も期待できる」「比較的長期保有向き」という条件を満たしており、初心者から経験者まで検討しやすい組み合わせです。投資資金が50万円・100万円・300万円など決まっている場合は、その予算に応じて最大限お得になる優待の組み合わせを考えるのも一つの方法です。
本記事は株主優待制度の一般的な傾向を整理したものであり、個別銘柄の売買を推奨するものではありません。優待内容・利回り・配当は変更される可能性があるため、投資判断の前に必ず各社の最新の公式情報をご確認ください。


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