了解しました。手投げ式でモーターやラジコン機器を使わずに飛ばせる、3Dプリンターで出力可能な高性能な飛行機モデルをお探しします。
飛行性能や設計の完成度が高く、安定してよく飛ぶ機体を中心に、3Dデータの入手先やプリント時のアドバイスも含めてご紹介します。少々お待ちください。
高性能手投げグライダーのおすすめモデル
3Dプリンタで出力可能な手投げ専用グライダーとしては、滑空性能に優れた設計のモデルがいくつか知られています。以下に代表的な例と入手先、印刷・組立のポイントを紹介します。
Super Stratos Glider(手投げグライダー)
- ダウンロード: Thingiverseで無料公開 (例: Super Stratos Glider ※上記は原典サイト)
- 飛行性能: 安定性の高いフライヤーで、正しく調整すれば大きなループ飛行も可能です。
- 材質/印刷: ABS推奨(0.20mm積層、20%充填、外周線2、本体軸方向に0°充填)。標準的な200mm角程度のプリンタで、羽根幅約195mm×2(全幅約390mm)程度のサイズに収まります。サポート材不要。
- 組立: 尾翼と前部フック/キャノピーは少量の瞬間接着剤で固定。主翼に軽く反りを入れて上反角とし、水平尾翼には少量のupエレベータを付けて中立安定になるよう微調整します。
- 飛ばし方: 投げ出し角度は30°程度上向きにし、最初は少し弱めに投げて調整します。飛行中にやや機首下がりになったら尾翼にさらに少しupエレベータを入れ、機首が高く上がりすぎる場合は前方に微小な重り(例:3mmワッシャ)を追加して安定性を高めます。このように調整すれば、長時間の滑空が可能です。
Microサイズ・プリントインプレースグライダー
- 例: 「Ultralight 2gram Glider (robotfriend)」「F23 Ultralight Glider (LoboCNC)」など。いずれも全長100~120mm程度、重量約2gと超軽量に設計されたモデルです(印刷時間10~15分程度)。
- ダウンロード: Printables等で無料公開されています(例: Ultralight 2gram Glider,F23 Ultralight Glider)。
- 材質/印刷: PLAなど軽量フィラメント推奨。プリントインプレース設計のためサポート不要で、一体成型できます。ノズル径0.4mmなら約2gで完成します。
- 飛行特性: 非常にゆっくり安定した飛行をします。室内や微風下で手投げし、軽いダート軌道で長く滑空します。
Svanen(Cults3D)およびその他人気モデル
図は「Svanen(白鳥)」と呼ばれる3Dプリントグライダーの例です。Cults3Dで「Svanen – hand launched free flight glider」として無料公開されており、非常に細長い主翼と垂直尾翼を備えたデザインです(ダウンロード: Svanen (Cults3D))。
- おすすめモデル: 他にも、Printables上で高評価のモデルがあります。Sevro氏作「Flying Night Dragon」は4.9/5評価、João Hackbart氏作「Stable Flyer VI」は4.7/5評価を獲得しています。いずれも手投げグライダーとして滑空性能が高く、多くのユーザーが楽しまれています。
- 材質/印刷: 一般的にPLA推奨で、モデルによっては軽量PLA(LW-PLA)も効果的です。多くのモデルはサポート不要(プリントインプレースや組み立て前提)。
- 組立/飛ばし方: 「Flying Night Dragon」のように複数パーツを組み立てるモデルもありますが、基本的に尾翼を貼り付けて、主翼に若干上反角を付ける程度です。各モデルの説明に従い、軽量重り(ワッシャ)を前方に貼り付けて重心を調整することが多いです。全体的に軽く投げてゆったり飛ばすと、長距離・安定飛行が得られます(必要に応じてエレベータ角の微調整を行ってください)。
以上のモデルはいずれもモーターやRC機器を必要とせず、手投げのみで長距離滑空が楽しめます。各モデルの詳細ページにはSTLデータのダウンロードリンクや推奨造形条件が記載されていますので、参考にしてください。
参考資料: Stratosグライダーの印刷・飛行解説、Printablesのモデル評価(高評価モデル例)など。各リンク先を参照の上、機体ごとの調整やセッティングを行ってください。