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実技

リングスリーブ
リングスリーブ 刻印のマーク 電線の組み合わせ
Φ1.6mm Φ2.0mm 異なる径の場合
2本
3~4本 2本 1.6×1本+2.0×1本
1.6×2本+2.0×1本
5~6本 3~4本 1.6×3~5本+2.0×1本
1.6×1~3本+2.0×2本
1.6×1本+2.0×3本
電線の長さ
工事個所 ケーブル長さ 電線長さ 銅線長さ
電源 0 0 0
施工省略 0 0 0
端子台・ブレーカー 0 50 10
ジョイントボックス 100 100 コネクタ:12
リングスリーブ:20
アウトレットボックス 100 120
スイッチボックス 100 100 スイッチ、コンセント:10
パイロットランプ、3路スイッチ:12
ランプレセプタクル 50 40 20
露出型コンセント 50 30 20
引っ掛けシーリング 50 15(ゲージ合わせ) 10(ゲージ合わせ)
わたり線 100 100 スイッチ、コンセント:10
パイロットランプ:12

学科

電線の太さ

電線の許容電流
単線 許容電流 より線 許容電流(より線)
1.6mm 27 5.5mm² 49
2.0mm 35 8mm² 61
2.6mm 48 14mm² 84
3.2mm 62 22mm² 115

 

電線の減少係数
同一管路の電線数 電流減少係数
3本以下 0.70
4本 0.63
5、6本 0.56
7本以上15本以下 0.49

 

分岐回路での配線用遮断器と電線の太さとコンセントの関係
配線用遮断器の定格電流 電線の太さ コンセント
15A 1.6mm以上 15A以下
20A 2.0mm以上 20A以下
30A 2.6mm以上 5.5mm²以上 30A以下
40A 8mm²以上 30A以下 40A以下
50A 14mm²以上 40A以下 50A以下

 

 

 

分岐回路の開閉器および過電流遮断器の施設

設置場所: 分岐回路の開閉器および過電流遮断器は、低圧屋内幹線からの分岐点から3m以下に設置しなければなりません。
例外条件:
分岐回路の電線の許容電流が幹線の過電流遮断器の定格電流の35%以上の場合、取付点を8m以下に延長可能。
分岐回路の電線の許容電流が幹線の過電流遮断器の定格電流の55%以上の場合、制限なし。

注意事項
「3mを超え8m以下が35%、8mを超えると55%」と覚えましょう。

 

絶縁電線とケーブルとコード

地中配線の直接埋設式の施設は、ケーブルを使用しなければなりません。

 

誘導電動機の回転速度の公式

### 同期回転速度 (\(N_s\))
\[ N_s = \frac{120 \times 周波数}{極数} \quad [\text{min}^{-1} (\text{毎分})] \]

### 実際の回転速度 (\(N\))
\[ N = \frac{120 \times 周波数}{極数} \times (1 – \text{すべり} \, s) \quad [\text{min}^{-1}] \]

これらの公式を使って、誘導電動機の回転速度を計算します。

電球形LEDランプ・直管LEDランプの特徴

電球形LEDランプおよび直管LEDランプには以下の特徴があります。

発光効率が高い:
白熱電球と比較して、同じ電力でより明るい光を放つことができる。
力率が低い:
白熱電球と比較して、消費電力に対する有効利用率が低い。
価格が高い:
白熱電球に比べて製品価格が高い。
寿命が長い:
白熱電球と比較して、使用寿命が非常に長い。

一種金属製可とう電線管とは?

一種金属製可とう電線管は、金属製の柔軟な電線管であり、機械周りの配管や振動機器などの配管に使用されます。しかし、現在では使用制限があるため、実際には使用されていません。

特徴と使用制限
柔軟性:一種金属製可とう電線管は高い柔軟性を持ち、配管の自由度が高い。
使用制限:一種金属製可とう電線管には使用制限が設けられており、現代の設備では利用されていない。

現在使用されている代替品
二種金属製可とう電線管:一種金属製可とう電線管の代わりに、二種金属製可とう電線管が広く使用されています。この管は、同様の柔軟性を持ちながら、現代の規格や基準を満たしています。
接続部品
コンビネーションカップリング:金属管工事で一部に二種金属製可とう電線管を使用する場合に使用されます。
ストレートボックスコネクタ:ボックス類との接続に使用されます。
ワンポイント
コンビネーションカップリングは、金属管工事で二種金属製可とう電線管を使う際に重要な部品です。

金属製線ぴとは

金属製線ぴは、配線やケーブルを保護しながら整理するための金属製のダクトやモールのことを指します。一般的には、配線を美しく保ちつつ、物理的な損傷や干渉から守るために使用されます。

1種金属製線ぴ
幅4cm未満のものを指し、「メタルモール」とも呼ばれます。
主に狭いスペースでの配線に使用され、壁や天井に沿って設置されることが多いです。
2種金属製線ぴ
幅4cm以上のものを指します。
より多くのケーブルを収納でき、大規模な配線作業や工業用途で使用されることが多いです。
使用用途の例
1種金属製線ぴ:

主に住宅やオフィスの内部配線で使用されます。
美観を損なわずに配線を行うことが求められる場所で使用されます。
2種金属製線ぴ:

工場や大規模な建物での配線に使用されます。
多数のケーブルをまとめるために使用され、耐久性や容量が重視されます。

施工工事について

絶縁テープによる被覆方法

絶縁テープを使って被覆する場合は、次のようにしなければなりません。

黒色粘着性ポリエチレン絶縁テープを用いる場合:半幅以上重ねて1回以上巻く(2層以上)
ビニルテープを用いる場合:半幅以上重ねて2回以上巻く(4層以上)
自己融着性絶縁テープを用いる場合:半幅以上重ねて1回以上巻き(2層以上)、かつその上に保護テープを半幅以上重ねて1回以上巻く

接地工事

接地工事の種類
接地工事の種類 適用条件 接地抵抗値 接地線の太さ
C種接地工事 300Vを超え低圧用のもの 10Ω以下 0.5秒以内に自動的に電路を遮断する装置を設けた場合は500Ω以下 1.6mm
D種接地工事 300V以下の低圧用のもの 100Ω以下
低圧屋内配線での接地工事の省略

① 300V以下の電気機械器具の銅台・外箱の施工
300V以下の電気機械器具の銅台・外箱の施工は、次の場合D種接地を省略できます。

・対地電圧が150V以下の電気機械器具を乾燥した場所に施設する場合
・低圧用の電気機械器具を乾燥した木製の床など絶縁性のものの上で取り扱うように施設する場合(コンクリートは不可)
・電気用品安全法の適用を受ける2重絶縁構造の電気機械器具を施設する場合
・電源側に絶縁変圧器(三次側電圧が300V以下、定格容量3kW以下)を施設し、変圧器の二次側を接地しない場合
・水気のある場所以外の場所に施設する低圧用の電気機械器具に電気を供給する電路に電流動作型漏電遮断器(定格感度電流15mA以下、動作時間0.1秒以下)を施設する場合
・金属製外箱等に周囲に適当な絶縁台を設ける場合
・外箱のない計器用変成器がゴム、合成樹脂その他絶縁物で被覆したものである場合
・低圧用もしくは高圧用の電気機械器具を、木柱その他これに類するものの上で、人の触れるおそれがない高さに施設する場合
② 使用電圧300V以下の金属管工事
使用電圧300V以下の金属管工事は、次の場合D種接地を省略することができます。
・管の長さが4m以下のものを乾燥した場所に施設する場合
・対地電圧が150V以下で管の長さが8m以下のものに簡易接触防止措置(金属製のものでは防護する方法など)を施す、または乾燥した場所に施設する場合

配線工事の種類

 

ケーブル工事、管工事 ⇒ 電線の損傷の恐れが少ない
➤ どこでも施工が可能

がいし引き工事 ⇒ むき出しの配線
➤ 点検出来ない場所は不可

ダクト工事 ⇒ 感電や漏電の恐れがある
➤ 湿気の多い場所と点検出来ない場所は不可

引用:https://e-sysnet.com/%E9%9B%BB%E6%B0%97%E5%B7%A5%E4%BA%8B%E7%94%A8%E3%81%AE%E6%9D%90%E6%96%99-%E7%85%A7%E6%98%8E%E5%99%A8%E5%85%B7/

低圧屋内配線の図記号

 

配管の種類 記号
厚鋼電線管/薄鋼電線管 なし
ねじなし電線管 E
PF管(合成樹脂製可とう電線管) PF
CD管(合成樹脂製可とう電線管) CD
硬質塩化ビニル電線管 VE
波付硬質合成樹脂管 FER
2種金属製可とう電線管 F2
1種金属製線ぴ MM1
2種金属製線ぴ MM2
耐衝撃性硬質塩化ビニル電線管 HIVE

 

配線の種類 図記号
天井隠ぺい配線 ────────
露出配線 ————
床隠ぺい配線 ― ― ― ―
地中埋設配線 — – — – — –
雨線外に施設する場合

屋外で金属管の末端に取り付ける材料には、エントランスキャップとターミナルキャップがあります。
エントランスキャップは雨が入らないように斜めに傾斜がついていますが、ターミナルキャップは直角になっています。
雨線外に施設する金属管工事では、垂直配管の上端部にはエントランスキャップを使用し、水平配管の末端部にはターミナルキャップまたはエントランスキャップを使用します。
雨が浸入する恐れがあるので、垂直配管の上端部にはターミナルキャップを使えません。
ワンポイント
水平配管の末端部には、ターミナルキャップ、エントランスキャップ両方使えますので、ターミナルキャップが使えない垂直配管の上端部を覚えておきましょう。

金属可とう電線管工事の施工

金属可とう電線管工事では、次のように施工しなければなりません。

・2種金属製可とう電線管を使用
・絶縁電線内では接続点を設けない
・絶縁電線(600V屋外用ビニル電線(OW)を除く)を使用する
・金属製可とう電線管の屈曲部の内側の曲げ半径は、官の内径の6倍以上とする
・管相互及び管とボックスとは、堅ろうに、かつ、電気的に完全に接続する
・300V以下の場合はD種接地工事を施す。ただし4m以下の場合、省略できる
また、付属品は、次のとおりです。

・金属管との接続:コンビネーションカップリング
・管とボックスとの接続:ストレートボックスコネクタ

硬質ポリ塩化ビニル電線管の施工

硬質ポリ塩化ビニル電線管の施工では、次のように施工しなければなりません。

管相互及び管とボックスとの接続では、接着剤を使用する場合は管の差込深さを管の外径の0.8倍以上、使用しない場合は1.2倍以上とする。
屈曲部の内側の曲げ半径は管の内径の6倍以上にする。
管の支持点間の距離は1.5m以下とする。

CD管の施工

CD管(合成樹脂製可とう電線管)は、次のような工事でのみ施工できます。

・直接コンクリートに埋め込んでの施設
・専用の不燃性または自己消火性のある難燃性の管またはダクトに収めて施工する
それ以外の屋内配線では使用できないため、注意が必要です。
ワンポイント
CD管はコンクリート埋設以外の屋内配線では使用されません。

 

ライティングダクト工事の施工

ライティングダクト工事では、次のように施工しなければなりません。

・ダクトの支持点間の距離は2m以下とする。
・ダクトの終端部は閉そくする。
・ダクトの開口部は下向きに施工する。ただし、簡易接触防護措置を施し、ダクトの内部にじんあいが侵入しがたいように施工する場合、横向きに施工できる。

また、ダクトにはD種接地工事を施さなければなりませんが、以下の場合省略することができます。
・絶縁物で金属部分を被覆する。
・対地電圧150V以下でダクトの長さが4m以下。

ショウウィンドー・ショーケース内の配線工事

ショウウィンドーまたはショーケース内の配線では、以下の条件で、コードもしくはキャブタイヤケーブルを造営材に接触する形で施工できます。

・使用電圧は300V以下
・外部から見えやすい箇所
・乾燥した場所で、内部が乾燥しているショウウィンドー、またはショーケース
・使用する電線は断面積0.75mm²以上のコードまたはキャブタイヤケーブル
・電線には電線または器具の重量を支持させない
・絶縁性のある造営材に適当な留め具で1m以下の間隔で取り付ける
・ショウウィンドーまたはショーケース内の配線またはこれに接続する移動機器と他の低圧屋内配線との接続には、差込接続器その他これに類する器具を用いる

ケーブル工事の施工

VVFやCVなどケーブルを用いた工事で、天井隠ぺい配線は「転がし配線」などと呼ばれます。ケーブル工事は、次のように施工を行わなければなりません。

・ケーブル支持点間の距離は、造営材の下面または側面に沿って取り付ける場合は2m以下、接触防護措置を施した場所において垂直に取り付ける場合は6m以下とする
・屈曲部の内側の曲げ半径はケーブル外径の6倍以上。
・防護装置の金属製部分は金属管工事に準じた接地工事を施す(対地電圧150V以下は8m以下なら省略可)。
・コンクリートに電線を直接埋め込んで施工する場合は、臨時配線工事を除き、MIケーブルかコンクリート直接埋設用のケーブルを使用する。
・金属製遮へい層のない電話用弱電流電線と同一管内に収めて施設してはいけない。
・弱電流電線、水管、ガス管と接触しないように施工する。

木造造営物の金属板張りの壁貫通

木造造営物の金属板張りやメタルラス張りなどの壁を貫通する場合、次のように施工しなければなりません。

・金属板(例えば、金属製のサイディングなど)やメタルラスに電気的に接続しないようにする
・貫通する金属板やメタルラスを十分に切り開き、貫通する部分を合成樹脂管など耐久性のある絶縁管に収めるか、耐久性のある絶縁テープを巻いて電気的に絶縁する

 

屋側配線工事

屋側配線工事では、次の工事で施工しなければなりません。

・がいし引き工事
・合成樹脂管工事
・金属管工事(木造以外の造営物に施設する場合に限る)
・金属可とう電線管工事(木造以外の造営物に施設する場合に限る)
・バスダクト工事(木造以外の造営物に施設する場合に限る)
・ケーブル工事(金属被覆のないもの)

スイッチボックス回路

確認表示灯(パイロットランプ)の回路
この回路では、スイッチがオンのときにパイロットランプが点灯し、スイッチがオフのときにはランプが消灯する仕組みです。具体的には、スイッチがオンになると、電流が非接地側電線(黒色)からスイッチを通り、パイロットランプに電流が流れるため、ランプが点灯します。

パイロットランプ異時点滅の回路
この回路は、スイッチがオフのときにパイロットランプが点灯し、スイッチがオンのときにランプが消灯する、つまり「異時点滅」を実現する回路です。スイッチがオフの場合、非接地側電線(黒色)からパイロットランプを通じて電流が流れるため、ランプが点灯します。しかし、スイッチがオンになると、電流は直接負荷へ流れ、パイロットランプには流れなくなるため、ランプが消灯します。

 

フロアダクト工事の接地工事

フロアダクト工事は、短くてもD種接地工事をする必要があります。

三相電動機回路の施工

三相電動機回路は、金属管工事、2種金属製可とう電線管を使った金属可とう電線管工事、ケーブル工事などで施工されます。

 

金属管工事

屋外ビニル絶縁電線(OW)以外の絶縁電線を使用する
300V以下の場合、乾燥した場所の4m以下でD種接地工事が省略できる

 

ケーブル工事(600Vビニル絶縁ビニルシースケーブルの場合)

造営材に沿って取り付ける場合、支持点間の距離を2m以下

 

金属可とう電線管工事

2種金属製可とう電線管を使用する
1種金属製可とう電線管の使用は、展開した場所または点検できる隠ぺい場所で、乾燥した場所に限られる

低圧進相コンデンサの接続場所と接続方法

三相誘導電動機の力率を改善する目的で施設する低圧進相コンデンサは、手元開閉器の負荷側に電動機と並列に接続します。

住宅におけるルームエアコンの施設

住宅の屋内電路は対地電圧が150V以下であることが原則ですが、定格消費電力2kW以上の電気機械器具及びこれに電気を供給する屋内配線を、次の条件で300V以下にすることができます。

  • 屋内配線は、当該電気機械器具のみに電気を供給するもの
  • 屋内配線、電気機械器具には簡易接触防護措置を施す
  • 電気機械器具は、屋内配線と直接接続して施設する
  • 電気機械器具に電気を供給する電路には、専用の開閉器及び過電流遮断器を施設する。ただし、過電流遮断器が開閉機能を有するものである場合は、過電流遮断器のみとすることができる
  • 電気機械器具に電気を供給する電路には、漏電遮断器を施設する。200V、2kW以上のルームエアコンはこれに相当するので、コンセントを使用して接続を行うことはできません。
住宅用分電盤での配線用遮断機
  • 2極1素子の遮断器は、素子がない極に中性線を接続する必要があります。

配線用遮断器は過電流を検出し、過電流が流れると自動的に回路を遮断することで、火災や機器の損傷を防ぐ役割を果たします。
2極1素子(片側に素子のないもの)の配線用遮断器と、2極2素子の配線用遮断器があります。
2極1素子の遮断器は、素子がない極に中性線を接続する必要があります。

設置上の注意点:
200Vの分岐回路には、2極1素子の配線用遮断器を使用できません。これは、片側に素子がないため、過電流検出が適切に行われない可能性があるためです。
100Vの分岐回路では、2極1素子の配線用遮断器を使用する場合、素子のない極に中性線を接続することが求められます。

漏電遮断器

漏電遮断器の省略

使用電圧60Vを超える低圧の金属製外箱を有する電気機械器具に電気を供給する場合には、危険防止のため漏電遮断器を施設しなければなりません。ただし、300V以下の回路で以下の何れかに該当する場合は漏電遮断器の設置を省略できます。

簡易接触防護措置を施す場合
乾燥した場所で施設する、もしくは対地電圧150V以下で水気のある場所以外に施設する場合
電気用品安全法の適用を受ける二重絶縁構造のもの
ゴム、合成樹脂その他の絶縁物で被覆したもの
電気機械器具に施設されたD種、またはC種接地工事の抵抗値が3Ω以下の場合
電源側に絶縁変圧器(二次側電圧300V以下)を施設し、絶縁変圧器の電路を非接地とする場合
電気機械器具内に漏電遮断器を取り付け、電源引き出し部分が損傷を受けるおそれがないように施設する場合

ライティングダクト工事の漏電遮断器の施設

ライティングダクトは簡易接触防護措置を施す場合を除き、地絡が発生したときに自動的に電路を遮断する装置を施設しなければなりません。

 

特殊場所で施工できる工事

爆発などの危険性のある特殊場所で施工できる工事は、表のとおりです。
石油類を貯蔵する場所は「危険物などの存在する場所」、自動車工場の吹き付け塗装作業を行う場所は、「可燃性ガスの存在する場所」、小麦粉をふるい分けする場所は「可燃性粉じんの存在する場所」、プロパンガスを他の小さな容器に小分けする場所は「可燃性ガスの存在する場所」になります。

特殊な場所 工事の種類
爆燃性粉じんの存在する場所 金属管工事 ケーブル工事(MIケーブル以外は防護装置に収める)
危険物などの存在する場所 金属管工事 防護装置に収める工事
可燃性粉じんの存在する場所 合成樹脂管工事
可燃性ガスの存在する場所 金属管工事

 

絶縁抵抗

電路の絶縁抵抗
電路の使用電圧区分 絶縁抵抗値 該当する電路
300V 以下
対地電圧 150V 以下
0.1MΩ 以上 単相2線式 100V
単相3線式 100/200V
300V 以下
対地電圧 150V を超えるもの
0.2MΩ 以上 三相3線式 200V
300V を超え 600V 以下 0.4MΩ 以上 三相4線式 400V
絶縁抵抗の測定

・電路と大地間の絶縁抵抗測定
測定方法: 負荷側の点滅器をすべて「入」にして、常時配線に接続されている負荷は使用状態のままで測定します。
接続: 測定端子(E:アース端子)を大地側に、線路端子(L)を回路側に接続します。

・電線相互間の絶縁抵抗測定
測定方法: 負荷側の点滅器をすべて「入」にして、常時配線に接続されている負荷をすべて取り外して測定します。これは、負荷がかかると実際の絶縁抵抗値が低くなる可能性があるためです。

漏れ電流の測定値

低圧電路において、絶縁抵抗測定が困難な場合は、使用電圧をかけた状態で、クランプ形漏れ電流計を使って、漏えい電流(漏れ電流)を測定します。

「電気設備の技術基準の解釈」にて、絶縁性能を有していると判断できる漏えい電流の最大値は 1mA です。

クランプ形漏れ電流計は、回路が漏電(地絡)していない場合、すべての電線の電流の総和が、(プラス・マイナス)零であることを利用して、測定しています。また漏電が発生した場合、バランスが崩れたその差から地絡電流を測定します。そのため、すべての電線を挟む必要があります。

接地抵抗

接地抵抗値
接地工事の種類 適用条件 接地抵抗値 接地線の太さ
C種接地工事 300Vを超える低圧用のもの 10Ω以下 0.5秒以内に自動的に電路を遮断する装置を設けた場合は500Ω以下 1.6mm
D種接地工事 300V以下の低圧用のもの 100Ω以下
接地抵抗の測定

被測定接地極から10m間隔で直線状に補助接地極を打ち、Eを被測定接地極に、Pを10m離れた補助接地極に、Cをさらに10m離れた補助接地極にそれぞれ接続して測定します。E、P、Cの順番は覚えておきましょう。

一般用電気工作物等の保安に関する法令

電気事業法・電気設備に関する技術基準を定める省令

一般用電気工作物

〇一般用電気工作物
・600V以下であり、郊外の電気工作物と電気的に接続していない(同一構内は可)
・小出力発電以外の発電設備が設置されていない
・爆発性・引火性のものが存在する場所に設置されていない

小規模発電設備

小規模発電設備とは、低圧で受電する電気工作物に設置される発電設備を指し、一定の出力制限があります。
・太陽電池発電設備:50kW未満
・風力発電、水力発電:20kW未満(ダムを伴うものを除く)などです。
・内燃力を原動力とする火力発電、燃料電池発電設備:10kW未満
*複数の設備がある場合、出力合計は50kW未満

これらの設備が同一構内に設置されている場合、一般用電気工作物等として扱われますが、条件に満たない場合や特定の設備では、一般用電気工作物等の適用を受けません。

電圧区分
  • 低圧: 直流750V以下、交流600V以下
  • 高圧: 直流750Vを超え7,000V以下、交流600Vを超え7,000V以下
  • 特別高圧: 直流および交流で7,000Vを超えるもの

電験法規を書いて覚える 暗記まとめ(電気事業法|電気設備の技術基準|)

電気用品安全法

電気用品の製造,販売等を規制するとともに,電気用品の安全性の確保につき民間事業者の自主的な活動
を促進することにより,電気用品による危険および障害の発生を防止する。

・規制の対象は,一般用電気工作物・これに接続されている機械・器具・材料等
・特定電気用品とは,構造・使用方法が特に危険なもので,PSE と表示する
・電機用品を製造または輸入する事業を行う者は,事業開始の日から30日以内に経済産業大臣に届け出る。

 

PSEマークについて:電気用品安全法(PSEマーク)

特定電気用品

絶縁電線(100㎜2以下)
ケーブル(22㎜²以下)
タンブラースイッチ
タイムスイッチ
配線用遮断器(100A以下)
漏電遮断器(100A以下)
フロートスイッチ

特定電気用品以外の電気用品

ケーブル(22㎜²を超え100㎜²以下)
金属製電線管類及び付属製品(内径120mm以下)
合成樹脂製等電線管類及び付属品(内径120mm以下)
ケーブル配線用スイッチボックス
カバー付ナイフスイッチ
電磁開閉器
ライティングダクト
換気扇(300W以下)
蛍光ランプ(40W以下)

配線図

配線図は、平面図と分電盤結線図で構成される

配線図問題の冒頭文で読むべきポイント

①建物の種類と用途
建物の種類と用途によって、施工する電気工事が異なってきます。

・木造2階(1階、3階)建住宅:単相3線式100/200V回路 VVFによるケーブル工事など
・鉄筋コンクリート造集合住宅(1戸部分):単相3線式100/200V回路 VVFによるケーブル工事 金属管工事など
・鉄筋コンクリート造集合住宅(共用部分):単相3線式100/200V回路、三相3線式200V回路 VVFによるケーブル工事 金属管工事など
・鉄骨軽量コンクリート造の工場、事務所、倉庫:単相3線式100/200V回路、三相3線式200V回路 VVFによるケーブル工事 金属管工事など
・鉄骨重量コンクリート造店舗:単相3線式100/200V回路、三相3線式200V回路 VVFによるケーブル工事 ライティングダクト工事など

木造住宅の場合であれば、金属管工事が含まれない場合が多い

②使われる電線の種類
基本的は600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF)、動力回路などに別の条件が書いてある場合もあります。

③漏電遮断器
D種接地工事において、接地抵抗の許容される最大値は、「0.5秒以内に自動に電路を遮断する装置を設けた場合、500Ωとすることができる」(設置されていない場合100Ω)と書かれています。問題中に条件が書かれていない場合、500Ωになるので事前に確認しておきましょう。

配線図の(注意)は、後で問題を解くのに必要になるときがあります!

低圧屋内配線の図記号

〇管類の記号

配管の種類 記号
厚鋼電線管/薄鋼電線管 なし
ねじなし電線管 E
PF管(合成樹脂製可とう電線管) PF
CD管(合成樹脂製可とう電線管) CD
硬質塩化ビニル電線管 VE
波付硬質合成樹脂管 FER
2種金属製可とう電線管 F2
1種金属製線ぴ MM1
2種金属製線ぴ MM2
耐衝撃性硬質塩化ビニル電線管 HIVE

〇配線の記号

配線の種類 図記号
天井隠ぺい配線 ────────
露出配線 ————
床隠ぺい配線 ― ― ― ―
地中埋設配線 — – — – — –

〇ライティングダクト工事の図記号

ライティングダクトは、四画(フィードインボックス)の記号に点線と「LD」で表記されます。

〇電線の記号

電線の種類 記号
600Vビニル絶縁電線 IV
600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル(平形) VVF
600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル(丸形) VVR
600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル CV
600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(単心3本より線) CVT

 

 

引用元(画像):改訂版 この1冊で合格! 広川ともきの第2種電気工事士学科試験 テキスト&問題集 Kindle版

【第二種電気工事士】GPTに聞く!デルタ結線の電圧降下計算:正しい方法と実効値の理解