あなたは自分のやるべき事をやれていると感じていますか。
今年立てた目標は達成できそうですか。
例えばこんな目標を立てたとします。
・挫折しないでエクササイズを続けられているか。
・スケジュール通りに勉強を進められているか。
・無意識の内にお菓子を口に運んでいないか。
・禁煙を続けられているか。
簡単な目標に見えますが、どうすればできるようになるのか。
やるべき事が分かっているのになぜできないのか。
今回はどうすれば目標が達成できるのか、目標を達成するための
意志力をしっかり持ち続けるにはどうすればいいのか。
といった内容の話をしていきます。
今回の話を読めば、
今までできていなかったことができるようになったり、
自分がどうしてその選択をしてしまったのか、
がわかったり、できたりするようになります。
あなたの選択と行動を選択する力、「意志力」を身に着けることができます。
意志力とは「やる力」、「やらない力」、「望む力」です。
意志力は人間が集団生活を始めたころから備わってきた力です。
歴史が進むにつれ、人間社会はますます複雑になりました。
それに合わせて自制心の強化も求められるようになり、意志力が備わったのです。
つまり、進化の過程を通じて必要性に応じて、
本能を司る原始的な脳(大脳辺縁系)に、
理性を持ってコントロールする新しい脳「前頭前皮質」が付属されたのです。
そして、うまく自信をコントロールできている人は
出世や勉強や寿命等、人生のあらゆる点でうまくいっている事が多いのです。
前頭前皮質をうまく使って自信をコントロールできているか
「選択を自覚して行えているか」という事を考えたことがありますか。
例えば1日の中で、食べ物に関する選択は何回あると思いますか。
5回!?
10回!?
100回!?
1000回!?
10000回!?
ある実験によると、この質問に回答した人の平均は14回でした。
今度は同じ人に、実際に1日の中の選択の回数を記録してもらったところ227回にもなったのです。
つまり200回以上もの選択を無意識に行っていたのです。
食べ物に関する選択でこれだけの数です。
ですから、自身の大事な選択を前頭前皮質を使うことなく
無意識に行っている事がいかに多いか分かると思います。
コントロールするべき事を認識すらしていなかったら、
自己コントロールできるはずがありません。
まずは、選択の瞬間や失敗する瞬間を気づく必要があるというわけです。
運動すれば脳が鍛えられる
運動は脳にかなりいい影響を与えることが知られており、
驚異の薬と呼んでも遜色ない程です。
ランニングマシーンに15分乗るだけで、
ダイエットの被験者にチョコレートを勧めても
禁煙者に煙草を勧めてもあまり欲しがらなくなりました。
長期的に続ける運動はストレスが緩和されるだけでなく、
抗うつ剤の代わりとしても効果が得られるようです。
そして神経学者が運動を始めたばかりの人たちの脳を調べたところ
脳が大きくなり、脳細胞間の結びつきが強くなっていることが分かったのです。
そして脳内でその効果が、大きく見られたのが前頭前皮質(自己コントロールを司る)だったのです。
そして行う運動は5分程度のウォーキングでいいのです。
(ホントにこのレベルで効果が見られます。)
ウエアに着替えて歩き始めれば、自然ともっと歩きたくなりますから。
ストレスは一気にやる気を奪う
ストレスは完全に悪です。
火事場の馬鹿力的なことを利用して、他人をやる気を出させたりしようとする
職場の上司なんか完全に悪です。
短期的には効果があるようにみえますが、
長期的にみるとストレスはあっという間にやる気や意志力を奪っていきます。
ストレスが慢性的にかかった状態では、本能的に行動できるように
脳のエネルギーは体に持っていかれます。
そのため、大局的に物事を考えることができなくなってしまうのです。