【Autodesk Fusion アップデート】部品表(2024年3月)

このビデオでは、オートデスクフュージョン360の新機能である部品表機能について紹介しています。この新機能により、3Dモデルから直接部品表を確認できるようになりました。部品表は、図面作成時にも利用可能でしたが、今回のアップデートでモデル内で直接、部品の数や材料などを確認し、設定変更やエクスポートも可能になりました。この機能は、部品の管理をより効率的にし、作業の流れをスムーズにするのに役立ちます。また、部品表をExcelやCSV形式でエクスポートすることもでき、ブラウザでの確認も可能です。

有効な活用方法を教えてください

オートデスクフュージョン360の部品表機能を効果的に活用することで、製品設計、開発、および製造プロセスを大幅に効率化できます。以下は、部品表機能を最大限に活用するための具体的な方法です。

1. プロジェクト管理の改善
部品表を使用して、プロジェクト内のすべてのコンポーネントを一元管理します。各部品の数量、材料、サイズなどを網羅的に把握し、プロジェクトの進捗状況をリアルタイムでトラッキングすることが可能です。これにより、必要な部品が常に明確になり、誤注文や過不足のリスクを減らすことができます。

2. コミュニケーションの強化
製品開発においては、設計チーム、製造チーム、サプライヤー間でのコミュニケーションが不可欠です。部品表を共有することで、全ての関係者が同じ情報を基に作業を進めることができ、ミスコミュニケーションを防ぎます。特に、ExcelやCSV形式でのエクスポート機能を利用すると、非フュージョン360ユーザーとも容易に情報共有が可能になります。

3. 在庫管理と調達プロセスの最適化
部品表を用いて、必要な材料や部品の正確な数量を把握し、在庫を最適化します。これにより、過剰在庫を避けつつ、製造スケジュールに必要な部品を確実に準備できます。また、部品表から直接、発注リストを生成することも可能で、調達プロセスの自動化と効率化を図ることができます。

4. 品質管理
部品表を使用して、使用される各部品の材質や規格を厳格に管理します。これにより、製品の一貫した品質を保証し、製品規格からの逸脱を防ぐことができます。部品表に材質や耐久性に関する情報を含めることで、品質管理プロセスをさらに強化できます。

5. 製造と組み立ての効率化
部品表を用いて、製造工程で必要とされる部品の配置や組み立て順序を事前に計画します。これにより、製造ラインの効率が向上し、組み立ての時間短縮が可能になります。また、部品表に基づいて組み立てマニュアルや指示書を作成し、作業員のトレーニングを効率化することもできます。

これらの活用方法により、部品表機能を通じて製品開発の各段階での効率と精度を向上させることができます。最終的には、これらの効率化がコスト削減、時間短縮、品質向上に寄与し、市場への迅速な製品投入を可能にします。

Autodesk Fusion 図面の自動化機能について(自動生成、自動寸法、整理する)部品図面、アセンブリ図面対応

このビデオでは、オートデスクフュージョン360の図面の自動化機能について紹介しています。この機能は3Dモデルから直接図面を自動生成することができ、テンプレートの選択、企画単位、シートサイズの設定などを行った後、簡単に図面を作成することが可能です。生成された図面には自動的に寸法が付けられ、進捗状況もリアルタイムで確認できます。さらに、図面内の寸法の密度や配置基準を調整する機能もあり、必要に応じて寸法の位置を変更することができます。この自動化機能は、手動で図面を作成する手間を省き、効率化を図るのに役立ちます。

公差の入れ方を教えてください

CADソフトウェア、特にオートデスクフュージョン360で公差を設定する方法は、精度が求められる製造プロセスにおいて非常に重要です。公差は、製造される部品の許容される寸法のばらつきを定義するもので、これにより部品が設計通りに機能するかどうかが決まります。以下に、フュージョン360で公差を設定する基本的なステップを示します。

フュージョン360での公差の入れ方
1. 寸法の追加
モデルに必要な寸法を追加します。これは、スケッチモードまたは図面モードで行うことができます。スケッチを描いている際や、3Dモデルに寸法を追加する場合、寸法ツールを使用して寸法を明示します。
2. 公差のタイプの選択
公差を追加する寸法を選択: 設定したい寸法をクリックし、編集オプションを開きます。
公差タイプを選択: 公差にはいくつかのタイプがあります。主に次のような選択肢があります:
二項公差 (Bilateral tolerance):寸法の上限と下限を設定します。
単項公差 (Unilateral tolerance):基準寸法からの一方向の公差です。
寸法範囲 (Limit dimensioning):最大値と最小値を直接記入します。
3. 公差値の入力
公差値を入力します。例えば、10mmの寸法で±0.5mmの公差を設定する場合、基本寸法は10mm、公差は+0.5mm/-0.5mmと入力します。
4. 公差の確認
公差を設定した寸法が図面上で正しく表示されているか確認します。フュージョン360では、寸法線の近くに公差値が表示されるので、これが正確であることを確認してください。
5. 保存
すべての変更を保存します。これにより、設定した公差がモデルに適用され、後の製造プロセスや品質管理で参照されます。
注意点
精度: 公差は製品の機能に直接影響するため、非常に正確に設定する必要があります。
文書化: 公差情報は製造指示書や品質保証文書にも反映されるため、文書化しておくことが重要です。
公差を正確に設定することで、製品の品質と信頼性を保証し、製造コストの削減にも繋がります。フュージョン360のような先進的なCADツールを使用することで、このプロセスが簡素化され、より効率的に行えるようになります。

 

メモ:寸法をダブルクリック後に公差を入れられる

 

【3DCAD】平行移動とオフセットの違い解説動画(Fusion 360)

このビデオでは、オートデスクのフュージョン360を使用して、3D CADの「移動」と「オフセット」という機能の違いについて説明しています。主なポイントは以下の通りです。

移動: 指定した方向にオブジェクトを一定の距離だけ移動させる機能です。この場合、オブジェクトの形状や寸法は変わりませんが、位置が変更されます。
オフセット: オブジェクトの法線方向(垂直方向)に指定した距離だけオブジェクトを複製し、新しいオブジェクトを生成します。これは特に曲線や円などで使用され、オフセットすることでオブジェクトの寸法が変更される場合があります。
動画では、これらの機能を具体的なスケッチ例で実演し、それぞれの操作がどのように機能するかを視覚的に示しています。また、これらの機能が設計プロセスでどのように役立つかについても触れています。これにより、視聴者はフュージョン360を使用した効果的な3Dモデリング技術を学ぶことができます。

厚みの機能について教えてください

フュージョン360における「厚み」機能は、サーフェスモデリングやシートメタルデザインにおいて特に重要です。この機能を使用すると、厚みのない2Dの面(サーフェス)に3Dの体積(厚み)を加えることができます。以下に、フュージョン360での厚み機能の詳細と使用方法を説明します。

厚み機能の概要
厚み機能は、主にサーフェス(面のみのモデル)に適用され、それに一定の厚みを与えてソリッド(固体)のパーツを作成します。この機能は、サーフェスモデルが薄い板金やプラスチック部品などを設計する際に非常に便利です。

使用方法
サーフェス選択: 厚みを加えたいサーフェスをモデルから選択します。
厚みツールの選択: ツールバーから「厚み」ツールを選びます。これは通常、サーフェスタブやモデルタブの下にあります。
厚みの設定:
厚み値の入力: 厚みを加える量を数値で入力します。これは正の値(外側に厚みを加える)または負の値(内側に厚みを加える)を使用することができます。
方向の選択: 厚みを加える方向を選択します。オプションには「両側に均等に厚みを加える」、「片側だけに厚みを加える」などがあります。
オプションの調整: 厚みの適用方法や端の処理方法など、さらに細かいオプションを設定することができます。
確認と適用: 設定に問題がなければ、厚みを適用し、モデルを更新します。

メモ:オフセットになるので注意