ビジョナリーカンパニーである企業
3M、アメリカン・エキスプレス、ボーイング、シティコープ、フォード、GE、ヒューレット・パッカード、IBM、ジョンソン・エンド・ジョンソン、マリオット、メルク、モトローラ、ノードストローム、プロクター&ギャンブル(P&G)、フィリップ・モリス、ソニー、ウォルマート、ウォルト・ディズニー
ビジョナリーカンパニーの特徴
「自社ビルを見つける」落とし穴を避けるー比較対象グループー
ビジョナリー・カンパニーになるカギは、自社ビルを持っている事だと結論づけるのはもちろん、ばかげている。
大企業なら全て、自社ビルを持っている。
だから、ビジョナリー・カンパニーのすべてが自社ビルを持っていることが分かってもなんの意味もない。
「絶対に、絶対に、絶対にあきらめない」を座右の銘としている
ビジョナリー・カンパニーの創業者はどこまでも粘り抜き、「絶対に、絶対に、絶対にあきらめない」を座右の銘としている。
しかし、何を粘り抜くのか。
答えは会社である。
アイデアはあきらめたり、変えたり、発展させることはあるが(GEは当初の直流方式を廃止し、交流方式に転換した)会社は絶対にあきらめない。
ビジョナリーカンパニーの理念
ビジョナリーカンパニーの理念に不可欠な要素はない。
わたしたちの調査結果によれば、理念が本物であり、企業がどこまで理念を貫き通しているかの方が、理念の内容よりも重要である。
社運を賭けた大胆な目標(Big Hairy Audacious Goals)
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- 明確で説得力があり、説明する必要もないほどでなければならない。
それで組織内に活力がいなぎらなければならない。 - 気楽に達成できるようなものであってはならない
- きわめて大胆で、それ自体が興奮を呼び起こすものでなければならない。
進歩を促し続けるものでなければならない - 達成後は目標達成症候群にかかって組織が停滞する危険性がある。
次の目標を準備しておくべきだ - 会社の基本理念に沿ったものでなければならない
- 明確で説得力があり、説明する必要もないほどでなければならない。
カルトのような文化
ビジョナリーカンパニーは自分たちの性格、存在意義、達成すべきことをはっきりさせているので、自社の厳しい基準に合わない社員や合わせようとしない社員が働ける余地は少なくなる。
ビジョナリーカンパニーの特徴
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- 理念への熱狂
- 教化への努力
- 同質性の追求
- エリート主義
環境に見事に適合したビジョナリーカンパニー
環境に見事に適合したビジョナリーカンパニーは、主に賢明な洞察力と戦略的な計画の結果よりも、多数の実験を行い、機会をうまくとらえ、うまくいったものを残し、うまくいかなかったものを手直しするか捨てるという過程の結果である。
決して満足しない
ビジョナリーカンパニーの経営幹部は、長期的な成功を目指しながら、同時に短期的な業績についても高い水準を掲げている
投資
ビジョナリーカンパニーは比較企業より利益に対して、人や設備、研究に関する投資額が大きい