第2の習慣は正しい原則に基づいているため、応用範囲が広い。
個人だけでなく、家庭、奉仕活動のグループ、企業やその他さまざまな組織も、「終わりを思い描くことから始める」習慣によって、効果的に運営できるようになる。

多くの家庭は、緊急の用事に追われ、さまざまな問題をその場その場で片付け、応急処置で切り抜けるような日々を送っている。
揺るぎない原則が土台となっていないのだ。

そのために、ストレスやプレッシャーがかかるといろいろな症状が出てくる。
冷たい態度をとったり、批判したり、口をきかなくなったりする。
あるいは怒鳴り散らしたりして過剰な反応を示す。

子どもが家族のこうした態度を見て育つと、大人になってから、問題に対する態度は「逃避」か「対立」のどちらかしかないと思うようになる。

家族の中心にあるべきものー家族全員が共有するビジョンと価値観ーは、不変であり、消えてしまうこともない。
それをミッション・ステートメントに書くことによって、家族に真の土台をもたらしてくれる。

このミッション・ステートメントは家族の憲法であり、スタンダードとなる。
また、物事を評価するときや意思決定の判断基準となる。

家族が進むべき方向を示し、家族を一つにまとめる。

一人ひとりの価値観と家族の価値観が調和すれば、家族全員が同じ目的に向かって一致団結できる。

家族のミッション・ステートメントにおいても、つくりあげるプロセスが、できあがった文面と同じように大切である。
ミッション・ステートメントを書き、磨いていくプロセスそのものが、家族の絆を強くする鍵となる。

全員で取り組むうちに、ミッション・ステートメントを実践するために必要なPCが育つのだ。
家族一人ひとりの意見を聞いてミッション・ステートメントの第一稿を書き、それについて全員で意見を出し、表現のアイデアを取り入れて書き直すプロセスの中で、家族にとって本当に大事なことを話合い、コミュニケーションを深められる。

家族がお互いを尊重し、それぞれの意見を自由に述べ、一人ではなく、全員で力を合わせてつくったより良いものであるなら、最高のミッション・ステートメントになるはずだ。
定期的にミッション・ステートメントを見直し、書き足して範囲を広げたり、重点や方向を変えたり、古くなった表現を書き直したり、新たな意味を加えたりしていけば、共通の価値観と目的のもとで家族の結束を保てる。

ミッション・ステートメントは、家族のことを考え、家族を導く枠組みになる。
問題や危機に直面したときも、この憲法があれば、家族にとって一番大事なことを思い出すことができる。

憲法が指し示す方向を確認して、正しい原則に照らし合わせて問題を解決し、家族の意志をまとめることができるのだ。
我が家では家族のミッション・ステートメントがリビングの壁に貼ってあり、家族全員が毎日それを見て、自分の行動をチェックできる。

仮定の愛情、秩序、責任ある自立、協力、助け合い、ニーズに応える、才能を伸ばす、お互いの才能に興味を示す、人に奉仕する、といったフレーズが書かれている。
それを読めば、私たち家族にとって本当に大切なことに対して、自分がどんな行動をとればよいのか判断する尺度になるのだ。

家族の目標を立てたり、家族で行うことを計画したりするときには、「ここに書いてある原則に照らしたら、どんな目標に取り組んだらいいんだろう?目標を達成し、家族みんなが大切にしていることを実現するためには、どんな活動を計画したらいいだろう?」と話し、皆で相談する。

 

わが家では、ミッション・ステートメントを頻繁に見直しし、年に二回、九月と六月ー学年の始めと終わりーに新しい目標と役割を見直す。
そうすればミッション・ステートメントに現状を反映できるし、改善を重ねて、さらにしっかりとしたミッション・ステートメントにすることができる。

また、その見直しによって、全員が何を信じ、何を標準としているのかを再認識し、決意を新たにすることができるのだ。

もっと知るには・・・

 

家訓

・疲れている時こそ笑顔
疲れている時は、イライラや疲労感が顔にでて一緒にいる家族の雰囲気が重くなる。
いつも以上に笑顔を心がける。

・自分の感情を共有する
疲れている時等、無理せず助けを求める。家族は助けに応えてくれると信じて一人で抱え込まない。

 

倉田ファミリーのミッションステートメント

・私たちは一緒にいる時も離れている時も、いつも幸せであり楽しい家族でありたい。

・私たちの家庭は、家族や友達や訪れたお客様が全て喜び寛ぎ、平安と幸福を見出す場である。

・そのために、住みやすく、清潔で秩序正しく、安らかな環境を作り出す。

・食べるもの、読むもの、観るもの、聞くもの、すること、すべてにおいて知恵ある正しい選択を行う。

・子供たちに、”愛すること””学ぶこと””笑うこと””独自の才能を発揮すること”を教える。

・私たちはいつも精神的に、肉体的に、知的に、情緒的に、文化的に、経済的に、健康的に、人間的に、毎日毎日成長することを願う家族でありたい。

参考:https://kelloggbiz.jp/column/03-2/

 

本のソムリエの自己紹介と、ミッションを紹介するページです。

私たちは、一緒にいる時間を探し、一緒に遊び、学び、家事をする。
私たちは、夕食はみんなで食べ、その日の出来事をみんなで話し,聞く。
私たちは、お互いを尊敬してよく話を聞き、疲れていても,お腹がすいていてもおこらない。
私たちは、自分にとって楽しく価値のあることを探す。
私たちは、すばらしい人と会える機会を作る努力し、みんなで協力する。

参考:https://www.1book-day.com/auther/mission.htm

 

ファイナンシャルプランナー・キャリアコンサルタント 郡山 浩二

●家族の社会的使命・目標
例)世のため、人のために尽くし、社会に貢献する。
●家族と社会とのかかわり方
例)困った人を見たら進んで手を差し伸べなさい。
●家族間の関わり方(夫婦間、親子間、兄弟間、親族間など)
例)兄弟仲良く、親を助ける。
例)夫婦で、どんな時でも、互いを敬い、真心を忘れない。
●個人の成長に関すること(教育方針、個人の行動指針など)
例)子どもの可能性を最大限引き出せるような教育を行う。
例)一度限りの人生を自分らしく生きるために、最大限の努力を行う。
●経済・資産(お金)との関わり方
例)保証人にはなるな。
例)損して得を取る。
例)お金は、自分も人も助けることができるもの。

参考:https://k2planning.jimdofree.com/