【7つの習慣】家族のミッション・ステートメント 家族が仲良く円満に過ごすために知っておきたいこと
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第2の習慣は正しい原則に基づいているため、応用範囲が広い。
個人だけでなく、家庭、奉仕活動のグループ、企業やその他さまざまな組織も、「終わりを思い描くことから始める」習慣によって、効果的に運営できるようになる。
多くの家庭は、緊急の用事に追われ、さまざまな問題をその場その場で片付け、応急処置で切り抜けるような日々を送っている。
揺るぎない原則が土台となっていないのだ。
そのために、ストレスやプレッシャーがかかるといろいろな症状が出てくる。
冷たい態度をとったり、批判したり、口をきかなくなったりする。
あるいは怒鳴り散らしたりして過剰な反応を示す。
子どもが家族のこうした態度を見て育つと、大人になってから、問題に対する態度は「逃避」か「対立」のどちらかしかないと思うようになる。
家族の中心にあるべきものー家族全員が共有するビジョンと価値観ーは、不変であり、消えてしまうこともない。
それをミッション・ステートメントに書くことによって、家族に真の土台をもたらしてくれる。
このミッション・ステートメントは家族の憲法であり、スタンダードとなる。
また、物事を評価するときや意思決定の判断基準となる。
家族が進むべき方向を示し、家族を一つにまとめる。
一人ひとりの価値観と家族の価値観が調和すれば、家族全員が同じ目的に向かって一致団結できる。
家族のミッション・ステートメントにおいても、つくりあげるプロセスが、できあがった文面と同じように大切である。
ミッション・ステートメントを書き、磨いていくプロセスそのものが、家族の絆を強くする鍵となる。
全員で取り組むうちに、ミッション・ステートメントを実践するために必要なPCが育つのだ。
家族一人ひとりの意見を聞いてミッション・ステートメントの第一稿を書き、それについて全員で意見を出し、表現のアイデアを取り入れて書き直すプロセスの中で、家族にとって本当に大事なことを話合い、コミュニケーションを深められる。
家族がお互いを尊重し、それぞれの意見を自由に述べ、一人ではなく、全員で力を合わせてつくったより良いものであるなら、最高のミッション・ステートメントになるはずだ。
定期的にミッション・ステートメントを見直し、書き足して範囲を広げたり、重点や方向を変えたり、古くなった表現を書き直したり、新たな意味を加えたりしていけば、共通の価値観と目的のもとで家族の結束を保てる。
ミッション・ステートメントは、家族のことを考え、家族を導く枠組みになる。
問題や危機に直面したときも、この憲法があれば、家族にとって一番大事なことを思い出すことができる。
憲法が指し示す方向を確認して、正しい原則に照らし合わせて問題を解決し、家族の意志をまとめることができるのだ。
我が家では家族のミッション・ステートメントがリビングの壁に貼ってあり、家族全員が毎日それを見て、自分の行動をチェックできる。
仮定の愛情、秩序、責任ある自立、協力、助け合い、ニーズに応える、才能を伸ばす、お互いの才能に興味を示す、人に奉仕する、といったフレーズが書かれている。
それを読めば、私たち家族にとって本当に大切なことに対して、自分がどんな行動をとればよいのか判断する尺度になるのだ。
家族の目標を立てたり、家族で行うことを計画したりするときには、「ここに書いてある原則に照らしたら、どんな目標に取り組んだらいいんだろう?目標を達成し、家族みんなが大切にしていることを実現するためには、どんな活動を計画したらいいだろう?」と話し、皆で相談する。
わが家では、ミッション・ステートメントを頻繁に見直しし、年に二回、九月と六月ー学年の始めと終わりーに新しい目標と役割を見直す。
そうすればミッション・ステートメントに現状を反映できるし、改善を重ねて、さらにしっかりとしたミッション・ステートメントにすることができる。
また、その見直しによって、全員が何を信じ、何を標準としているのかを再認識し、決意を新たにすることができるのだ。
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