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【電検3種(R2年度)】電力科目:問9

[解答:②]

<解説・参考>

〇解説

(ア)
避雷器が放電を開始するのは,雷過電圧の波高値がある値(制限電圧)を超えた場合です。波頭長とは,雷インパルス耐電圧試験で規定されている時間で, 30 %波高点と 90 %波高点を結んだ線と時間軸の交点から, 30 %波高点と 90 %波高点の間の時間を 0.6 で除した時間のことです。

(イ)
特性要素として使用されるのは ZnO となります。

(ウ)
ZnO は非線形の抵抗特性です。

(エ)
避雷器が動作し,放電が終了しても避雷器に電流が流れようとする電流を続流と呼び,避雷器には続流を遮断する能力が求められます。

(オ)
,発変電所では放電耐量が大きく,放電遅れがない等の理由でギャップレス避雷器が主に採用されています。

〇参考

SPD(避雷器)とは

 

避雷器の仕組み
避雷器は雷過電圧や開閉過電圧などの異常電圧をある値以下に放電し、電気施設の絶縁を保護する機器です。かつ、続流を短時間のうちに遮断して、系統の正常な状態を乱すことなく、原状に復帰する機能をもつ装置です。その特性は、主に放電開始電圧と制限電圧で規定されています。

避雷器の特性要素は、常時の電圧では絶縁性を保ち電流を流しませんが、電圧が一定値を超えると電流を流しやすい導電体に変わる性質をもっています。このような、電流が電圧に比例しない抵抗を非直線抵抗といいます。

避雷器はその特性要素の非直線抵抗特性により、過電圧サージに伴う電流のみを大地に放電させ、サージ電流に続いて交流電流が大地に放電するのを阻止する作用を備えています。

発変電所用避雷器では、酸化亜鉛形ギャップレス避雷器が主に使用されています。配電用避雷器では、酸化亜鉛形直列ギャップ付き避雷器が多く使用されています。

避雷器で保護される機器の絶縁は、避雷器の制限電圧に耐えればよいこととなり、機器の絶縁強度設計のほか発変電所構内の機器配置などを経済的、合理的に決定することができます。このような考え方を絶縁協調といいます。

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